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権兵衛
「権兵衛〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
権兵衛の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
っと足りねえようだな」 「すこし洗ってみましょうか」と、子分の徳次が云った。 「
権兵衛のあとへ廻って、鴉がほじくるのも好くねえが、まあちっとほじってみろ。どうも....
「三浦老人昔話」より 著者:岡本綺堂
のなかから出て来たことを考えると、ます/\好い心持はしないわけです。隠亡堀の直助
権兵衛という形で、阿部さんはその櫛をじっと眺めていると、どこからかお岩の幽霊のよ....
「賤ヶ岳合戦」より 著者:菊池寛
門尉|正治、赤松弥三郎。十一陣長岡越中守忠興、高山右近。十二陣羽柴次丸秀勝、仙石
権兵衛尉。十三陣中川|清兵衛尉清秀。最後が秀吉旗本である。先陣既に行市山の佐久間....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
りのある米でこの多人数の通行をどうすることもできない。伊那の谷からの通路にあたる
権兵衛街道の方には、馬の振る鈴音に調子を合わせるような馬子唄が起こって、米をつけ....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
さ。実におそれ入った神業だねえ」 新十郎は目をまるくして、 「さッきの名なしの
権兵衛さんが喜兵衛さんだと仰有るのですか」 「当り前じゃないか」 「なるほど私が....
「人魚謎お岩殺し」より 著者:小栗虫太郎
月の光が差し込んできて、その刹那、彼の眼をハッシと射返したものがあった。 直助
権兵衛――その名を儀右衛門は、なぜか妙にひしむような、闇の香りのなかで味いはじめ....
「善悪両面鼠小僧」より 著者:国枝史郎
は逆立をする。お鉢叩きに椀廻し、いよいよ窮すると相撲を取る。越後の角兵衛逆蜻蛉、
権兵衛が種蒔きゃ烏がほじくる、オヤほんとにどうしたね、お前待ち待ち蚊帳の外、十四....
「二人町奴」より 著者:国枝史郎
気地のない養子、弥左衛門といってほんの三下だが、親分は藩隨院長兵衛兄弟分には唐犬
権兵衛、放駒四郎兵衛、夢の市郎兵衛、そんな手合もございます。お預け下せえお預け下....
「番町皿屋敷」より 著者:岡本綺堂
の権六を失ったことであった。権六も喧嘩で死んだ。彼は寛文三年の九月、日本堤で唐犬
権兵衛等の待伏せに逢った時に、しんがりになって手痛く働いて、なますのように斬りき....
「五右衛門と新左」より 著者:国枝史郎
らくあって五右衛門も、新左衛門の手で捕えられた。 千鳥の香爐の啼音に驚き、仙石
権兵衛の足を踏み、法術破れて捕えられたのでは無い。 瓜一つのために捕えられたの....
「隠亡堀」より 著者:国枝史郎
であった。 今の商売は鰻掻であった。 昔の商売は薬売であった。 一名直助|
権兵衛とも呼ばれた。 「うん、暫く逢わなかったな」 こう云ったのは伊右衛門であ....
「怪談劇」より 著者:岡本綺堂
大関とも云うべき「四谷怪談」とても、昔は知らず、今日の観客はむしろ伊右衛門や直助
権兵衛の方に多分の興味を感じて、肝腎のお岩さまの方は二の次にされている傾きがある....
「二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
やイグノランスを破壊すべく常に揮われたのである。 誰やらが二葉亭を評して山本|
権兵衛を小説家にしたような男だといった。海軍問題以来山本伯の相場は大分下落し、漸....
「五重塔」より 著者:幸田露伴
それに籠め、一枚の図をひく時には一心の誠をそれに注ぎ、五尺の身体こそ犬鳴き鶏歌い
権兵衛が家に吉慶あれば木工右衛門がところに悲哀ある俗世に在りもすれ、精神は紛たる....
「エタ源流考」より 著者:喜田貞吉
皮田村の中にその名が数えられている。享保三年に天部村の手下伊左衛門、六条村の手下
権兵衛・大西屋庄左衛門の三人が、皮田村改めに摂津国へ下った時の調査報告に、島下郡....