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「権内〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

権内の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
大菩薩峠」より 著者:中里介山
められてあるのですから、それをいまさら検討して、革新の、改善のということは自分の権内ではない。その辺には少しも触れないで、現状を最もよく管理することが自分の任務....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
驕慢《きょうまん》な歩みぶりを以てみれば、この辺一帯の地は、まさしくこの人の所有権内にうつり、そうしてお城あとの中の「江北殿《こうほくどの》」と呼ばれている部分....
胚胎」より 著者:宮本百合子
必ずそうあるべきはずの事なのでの。 人間と申すものは高い低いにかかわらいで己の権内に歩みこまるるのをこのまぬものじゃ。 法 じゃが僧官の任命権等と申すものは....
六号室」より 著者:瀬沼夏葉
。 『それは出来ません。』 『どう云う訳で。それを聞きましょう。』 『それは私の権内に無いことなのです。まあ、考えて御覧なさい、私が仮に貴方をここから出たとして....
雲霧閻魔帳」より 著者:吉川英治
、迷っている様子。 盗みにではない、女の愛に、また、子の愛にである。 代地の権内の住居が、黒板塀や、霜除け松を川明りに描いて、ついそこに見える。この界隈で夜....