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「権利〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

権利の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
大導寺信輔の半生」より 著者:芥川竜之介
は悪人ではなかったに違いなかった。しかし「教育上の責任」は――殊に生徒を処罰する権利はおのずから彼等を暴君にした。彼等は彼等の偏見を生徒の心へ種痘する為には如何....
馬の脚」より 著者:芥川竜之介
責任のいかに重大なるかは問うを待たず。この一家の主人にして妄《みだり》に発狂する権利ありや否や? 吾人はかかる疑問の前に断乎《だんこ》として否と答うるものなり。....
或る女」より 著者:有島武郎
》」……老成ぶった事をいうと葉子は思ったけれども、しかし事務長にはそんな事をいう権利でもあるかのように葉子は皮肉な竹篦返《しっぺがえ》しもせずに、おとなしくショ....
時代閉塞の現状」より 著者:石川啄木
る時期において徴兵検査のために非常な危惧《きぐ》を感じている。またすべての青年の権利たる教育がその一部分――富有《ふゆう》なる父兄をもった一部分だけの特権となり....
惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
ることを栄誉としなければならない。神に対し自己を犠牲にすることが彼の有する唯一の権利(若しそういう言葉が使えるなら)である。神の欲するところと人の欲するところと....
転機」より 著者:伊藤野枝
だからといって、決して余計な考えごとじゃない、と私は思いますよ。みんな同じ生きる権利を持って生れた人間ですもの。私たちが、自分の生活をできるだけよくしよう、下ら....
薄紅梅」より 著者:泉鏡花
とかの助六の気障さ加減は論外として、芝居の入山形|段々のお揃をも批判すべき無法な権利を、保有せらるべきものであらねばならない。 ついでにいう。ちょうどこの時代....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
なる教義の盲目的信仰と、ただ一片の懺悔の言葉とによりて、単調無味なる天国とやらの権利を買い占めるのであろうか? 否々、諸子はただしばし肉の被物に包まれて、より進....
政治に関する随想」より 著者:伊丹万作
治の罪なのである。国民として、国法の支配を受け、国民の義務を履行し、国民としての権利を享受して生活する以上、普通の思考力のある人間なら、政治に興味を持たないで暮....
戦争責任者の問題」より 著者:伊丹万作
きから一本の戦争映画も作らなかつたというだけの理由で、どうして人を裁く側にまわる権利があろう。 では、結局、だれがこの仕事をやればいいのか。それも私にはわから....
著作権の問題」より 著者:伊丹万作
画が芸術らしい結構をそなえて以来今日に至るまで、我々映画芸術家の保有すべき当然の権利は毎日々々絶え間なく侵犯されつづけてきたし、現にきのうもきようも、(そしてお....
スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
る。 ブロムは生来荒々しい騎士道精神をいくぶん持っていたので、この婦人に対する権利を決めるには事件を公然の争いとして、古の武者修行者のやり方にしたがって、簡潔....
」より 著者:アルテンベルクペーター
花である。 それだから、好い子、お前は釣をしておいで。 お前は無意識に美しい権利を自覚しているのであるから。 魚を殺せ。そして釣れ。 (明治四十三年一月)....
浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
党たる資格はなくなって、政権担当の任務は終ったのであります。もはや多数党としての権利を主張し、その責任をとらんとしても不可能であります。自由党が多数党としての資....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
制度 十八世紀の戦争は結局君主が、その所有物である傭兵軍隊を使用して自己の領土権利の争奪を行なった戦争である。しかるに軍隊の建設維持には莫大な経費を要し、兵は....