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横列
「横列〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
横列の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「古き小画」より 著者:宮本百合子
て、兵等は黒い、緩慢な瀧のように絶間なく降りて行く。平地に着いた先頭部隊は、すぐ
横列に開展し始めた。スーラーブは、最後に高地を降る一隊と馬を進め、平地に出ると、....
「杉垣」より 著者:宮本百合子
いついた。結婚祝いの帰途でもあるらしく、少しばかり酔っている青年たちは歩道一杯の
横列に制服の腕をくみ合わせ、罪のない高声を、 たかさごや たかさごやア ....
「三月の第四日曜」より 著者:宮本百合子
にさからってうつむきながら砂利を踏んで行った。 仕切りの手前のところまで行って
横列に止った。 「さて皆さん、これから謹んで遙拝し、銃後を守る産業戦士の誓を捧げ....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
面をゆるぎだした。 麾下の艦艇もまた、順序正しく航行をはじめた。 駆逐戦隊の
横列を先頭に、それにやや後れて潜水戦隊がつづき、その次に前後左右を軽巡洋戦隊にと....
「近藤勇と科学」より 著者:直木三十五
い包を背負った兵であった。 四五丁の所で、右へ走ったり、左右に展開したりして、
横列になった。そして小走りに進み乍ら、銃を構えた。隊長が、何かいうと、折敷いて、....
「墓地展望亭」より 著者:久生十蘭
たり入ったりしていた。廊下の壁ぎわには、鉄兜に顎緒をかけた一小隊ばかりの兵士が、
横列になって並んでいた。誰か身動きするたびごとに、銃剣がドキッと光った。竜太郎は....
「或る部落の五つの話」より 著者:佐左木俊郎
」 騎兵軍曹あがりの組長の号令で、消防手は整列した。小頭を先頭にして、幾組もの
横列縦隊が出来た。 「右むけい……おい!」
横列縦隊は右に向きをかえた。が、そ....
「穂高岳槍ヶ岳縦走記」より 著者:鵜殿正雄
も三つも動く、中には戛々と音して、後続者の足もとを掠め、渓谷に躍って行くので、皆
横列になって危険を避ける。約二千六百四十米突の辺から、三丁余の残雪、雪上では道が....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
ないうちであった。二人の枕としている大地が、釜のように鳴り出した。真っ黒な人馬の
横列が、喊声をあげて、関ヶ原の中央を掃きながら、此方へ殺到して来るのだった。 ....