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「横暴〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

横暴の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
とも、立派な著述なら、必ずそれだけのことはあるはずです。」 「それにしても、ちと横暴すぎることが多いのでね。そうそう一度などは獄屋へ衣食を送る件《くだり》を書い....
河童」より 著者:芥川竜之介
奏禁止」と怒鳴《どな》りました。それから、―― それから先は大混乱です。「警官横暴!」「クラバック、弾け! 弾け!」「莫迦《ばか》!」「畜生!」「ひっこめ!」....
深夜の市長」より 著者:海野十三
吾等市民代表者の切なる要求を斥け、一件書類を金庫から取出して見せることを拒むとは横暴とも理不尽とも、実に言語道断の振舞いである。未だ曾て三百万人の市民は、斯くの....
自叙伝」より 著者:大杉栄
資本家の上に立つ政治家だという、ともかくもの自尊がある。そしてなお、この資本家の横暴と対抗するには、労働者の援助をかりなければならない。そこでその政治は、善政は....
食魔」より 著者:岡本かの子
れ易い危険があったのだった。鼈四郎の世間に対する不如意の気持から来る八つ当りは、横暴ないい付けとなって手近かのものへ落ち下る。彼女はいつもびっくりした愁い顔で「....
日本脱出記」より 著者:大杉栄
。時々の示威運動もあるが、一向にふるわない。占領を止めることはもとより、占領軍の横暴を少しでも軽くすることにすら、何の役にも立っていない。 兵隊自身も、一九二....
ふしぎ国探検」より 著者:海野十三
のめる、ごみ箱酒場で、大学教授たちが雑談に花を咲かしています」 「とにかく人類は横暴《おうぼう》である。かれらの数は、せいぜい十五億人ぐらいだ。この地球の上では....
転機」より 著者:伊藤野枝
ここにもこの不条理が無知と善良を虐げているのか。事実はよそごとでもその不条理の横暴はよそごとではない。これをどう見のがせるのであろう? かつてその問題のために....
灯明之巻」より 著者:泉鏡花
ましても、途中、その同乗を求むるものをたって謝絶いたしますと、独占的ブルジョアの横暴ででもありますかのように、階級意識を刺戟しまして――土地が狭いもんですから―....
かの女の朝」より 著者:岡本かの子
生命なのだ。教養の不足して居る小さな粗暴漢だ。そして恥や遠慮を知る大人を無視した横暴な存在主張者だ。(逸作もかの女も、自分の息子が子供時代を離れ、一つの人格とし....
怪異黒姫おろし」より 著者:江見水蔭
かった。真田幸村の弔い合戦、それが主でもあったけれど、第一には徳川の天下が余りに横暴に過ぎるので、それが癪に触ってならぬのであった。 その徳川幕府を倒壊させる....
二葉亭追録」より 著者:内田魯庵
ッ子のようなものだから、時々は灸を据えてやらんと取締りにならぬとまで、官憲の非違横暴を認めつつもとかくに官憲の肩を持つ看方をした。 「露西亜は行詰っているが、革....
私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
三時間後のことだった。 半歳にわたる苦労は一片の禁止令によってふっとんだ。私は横暴な弾圧に心からの憤激を覚え、いうべき言葉はなかった。責任者として命令受領書に....
情鬼」より 著者:大倉燁子
というのでとかく評判がよくなかった。大会社の支店長代理という夫の地位を笠にきて、横暴な振舞をすると云って、社宅の婦人達の反感を買い、何も知らない宮本氏へ夫人の不....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
以上は東亜新報掲載記事である。 明治維新以後薩長が維新の功に驕っていわゆる藩閥横暴となった事が政党政治招来の大原因となり、政党ひとたび力を得るやたちまちその横....