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横田
「横田〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
横田の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「古千屋」より 著者:芥川竜之介
これで塙団右衛門も定めし本望《ほんもう》でございましょう。」
旗本の一人、――
横田甚右衛門《よこたじんえもん》はこう言って家康に一礼した。
しかし家康は頷《....
「地球図」より 著者:太宰治
にはいった。十一月二十二日をもって訊問を開始するようにきめた。ときの切支丹奉行は
横田|備中守《びっちゅうのかみ》と柳沢八郎右衛門のふたりであった。白石は、まえも....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
ける貴女とよりは、浅間の社へ御代参の御守殿という風があった。 車は病院所在地の
横田の方から、この田畝を越して、城の裏通りを走ったが、突かけ若竹座へは行くのでな....
「青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
行を企てたときの事です。 そのときに自分ひとりで出かけたのですが、白河の町には
横田君という人がいる。わたしは初対面の人ですが、友人のE君は前からその人を知って....
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
今沢石見、小幡尾張守、下条民部、栗原左衛門、保科弾正、一条右衛門。尚館の東北には
横田備中守の邸がありまた館の北側には武田逍遥軒が控えていた。 曲輪を抜け湟を飛....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
方面から、豊三郎が兄の北原稲雄と一緒に早|駕籠を急がせて来た。その時、浪士側では
横田東四郎と藤田小四郎とが応接に出た。飯田藩として間道の通過を公然と許すことは幕....
「蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
計略を廻らすのが「陰謀」である。たとえば伊達政宗が会津を取った時、一旦は降参した
横田氏勝の如きは、降参して見ると所領を余り削減されたので政宗を恨んだ。そこで政宗....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
。 尤も大学教授だろうが博士だろうが、決して油断はならないので、同じく東大教授
横田喜三郎氏はJOAKの青年講座で、事もあろうに国際連盟脱退問題に関して平和論を....
「怨霊借用」より 著者:泉鏡花
とする。揉みに揉んで、太刀と長刀が左右へ開いて、尺八が馬上に跳返った。そのかわり
横田圃へ振落された。 ただこのくらいな間だったが――山の根に演芸館、花見座の旗....
「獄中消息」より 著者:大杉栄
と伝えてくれ。留守宅のことよろしく頼む。マダムによろしく。同志諸君、ことに深尾、
横田の二兄によろしく。さよなら。 * 山川均宛・明治四十年十月十三日 ....
「反抗」より 著者:豊島与志雄
とをお願いしたのだって、ただであなたを補助するのも悪いから、ほんの名目だけだと、
横田もそういうつもりですから。……一体あなたは、余り遠慮深すぎていけないわ。これ....
「生前身後の事」より 著者:中里介山
席を齎《か》ち得た、無論政友系として下野の鹿沼あたりから出馬したが、その背景には
横田千之助がいたと思われる、松岡と
横田との交渉は何処から始まったか知れないが、松....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
ラ曲者 9 橙七郎 古強者。戦歴アリ 競輪の小林といえば、
横田と並んで、二大横綱。レースを棄てない名選手でもある。これを本命とみるのは当然....
「西瓜」より 著者:岡本綺堂
よくなるよ。」 こう言いかけて、倉沢はうす暗い畑の向うを透かして視た。 「あ、
横田君が来た。どうしてこんな方へ廻って来たのだろう。僕たちのあとを追っかけて来た....
「光り合ういのち」より 著者:倉田百三
起った。 それは上級生の運動家で、男色家で、校内で一番幅を利かせていた野蛮な、
横田という寮生を、吉本という通学生の硬骨漢が発頭になって、同級生一同とはかって校....