横隊[語句情報] »
横隊
「横隊〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
横隊の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
がだんだん横広くなって深さを減ずるようになりましたが、まだ専制時代であったので、
横隊戦術から散兵戦術に飛躍することが困難だったのであります。
横隊戦術は高度の....
「国際殺人団の崩壊」より 著者:海野十三
った。 三人は、まぶしいペイブメントのうえへ飛び出した。三人が列をそろえて一列
横隊で歩き出したところへ、横丁から不意にとび出して来た若い婦人がドンと留吉にぶつ....
「パンドラの匣」より 著者:太宰治
男の塾生二十三名、そのほか新館別館の女の塾生六名、緊張した顔でバルコニイに、四列
横隊みたいな形で並び、出棺を待った。しばらくして、白い布に包まれた鳴沢さんの寝棺....
「明るい海浜」より 著者:宮本百合子
感じは、何と痛快だろう! 転がれ! 転がれ! わがからだ! 「さあ、こんどは一列
横隊だ。いい? 一、二、三!」 砂を飛ばしてころがるとき、陽子の胸を若々しい歓....
「勝利したプロレタリアのメーデー」より 著者:宮本百合子
一緒に街の上手を見渡すと、来るゾ! 来るゾ! 赤旗につづく赤旗の波だ。 六列
横隊で、自分達の工場音楽隊を先頭にして、行進曲と共にやって来る。愉快そうで、整然....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
。 「あれ。喜作どんたちは何をしとるのかい。教練をば、しとるのじゃろか」 一列
横隊で五人が足踏みをしている有様は、なるほど教練をしているように見られないことも....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
るというのである。原因も結果も物質的地盤もイデオロギーも、国防の見地に立てば一列
横隊に並ぶらしく、例えば農山漁村の窮迫は、農山漁村生活の不振に起因する、と云った....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
に、梯隊《ていたい》をなし五列縦隊で行進していたフランス軍は展開して、師団は二列
横隊となり、砲兵は旅団の間に置かれ、軍楽隊は太鼓の音とラッパの響きとで行進曲を奏....
「無人島に生きる十六人」より 著者:須川邦彦
つき立って、あくまで、波と戦っていた。 大洋からおしよせる青い波の大軍は、一列
横隊となって、規則正しく、間隔をおいて、あとからあとから、岩の城めがけて、突進し....
「生死卍巴」より 著者:国枝史郎
、前の馬の走る邪魔をしない。 と、一団が鶴翼をなした。宏大な森林を横へ拡がり、
横隊をなして走らせて行く。無数の障碍物を持ちながら、その障碍物を巧みに避けて、互....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
らの集まっている前まで来ると、「分隊止まれ」の号令で停止し、「左向け左」の号令で
横隊になった。そして両翼の嚮導によって整頓を正され終わると、そのあとは壁のように....
「魔都」より 著者:久生十蘭
行く。人数にしたら六七人もあろうか。然し、それだけではない。その一団が建物の裾で
横隊に散開すると、またすぐ別の一団がヒタヒタと草を踏んで、第二陣に行く。続いて第....
「或る部落の五つの話」より 著者:佐左木俊郎
を統べて各々の組長が号令をするのだった。号令につれて消防手の竿は右向き左向き縦隊
横隊を繰り返すのだった。 その教練の始まる前だった。禿頭の老|小頭が、見物人達....
「環礁」より 著者:中島敦
る。その旗手が、再び、ヒダリ向ケヒダリ! と号令をかけた。一同が校長の家に向って
横隊になる。と、一斉に、オハヨウゴザイマスと言いながら頭を下げた。それから、また....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
民族より後者の名手たるナポレオンを生じたるは、必ずしも偶然とのみ称し難きか。 三
横隊戦術に於ては前者を有利とするに対し、ナポレオン時代の縦隊戦術は兵力の梯次的配....