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機動力
「機動力〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
機動力の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
ては全く取るに足らない迷信だ。そこで文学に於けるこの諸概念の中、比較的重大であり
機動力に富み他の諸概念の結節点に当るようなものが、根本概念即ち範疇なのだ。だが文....
「娯楽論」より 著者:戸坂潤
活の原則の一つではあり能わぬ。快楽は個人的な生活原理なのである。快楽は幸福よりも
機動力を持っている。幸福は単なる想定であり、或いは高々精神の均衡関係としての満足....
「科学的精神とは何か」より 著者:戸坂潤
い行動は世界を根柢から動かすことは出来ぬ。実験のプロパーな意味は、こうした技術的
機動力を有つ実践が、自然に対して働きかける場合を指す。そして実験が生産技術の水準....
「技術的精神とは何か」より 著者:戸坂潤
るものでもない。こういう点から云って、寧ろ私は、この精神が古来人類文化の指導的な
機動力をなして来たということをさえ、色々と実証出来ると考える。そしてこの見方は、....
「決戦川中島 上杉謙信の巻」より 著者:坂口安吾
べからざるものだ。各人それぞれバイたらんとすれば足る。いたずらに数の大なるものは
機動力を失うのである。 しかし余が春日山に二万の留守兵を残したのは、単にそれだ....
「三国志」より 著者:吉川英治
しまった。 その敗因は、何といっても、※軍の持っている鉄車隊の威力だった。その
機動力の前には、軍の武勇もまったく歯が立たない。 騎馬戦や歩兵戦では絶対に優勢....
「大岡越前」より 著者:吉川英治
とになっている。 にもかかわらず、事件以来、二十日もたって、しかも、南北のその
機動力をあわせてもなお皆目、犯人のあしはついていない――というものを、どうして一....