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機嫌
「機嫌〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
機嫌の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「玄鶴山房」より 著者:芥川竜之介
《すわ》った親子に有り合せの菓子や茶などをすすめ、玄鶴の容態を話したり、文太郎の
機嫌をとったりし出した。………
玄鶴はお芳を囲い出した後、省線電車の乗り換えも....
「戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
。これは風呂から出て、ちょうど上がり湯を使おうとしたところらしい。
「相変らず御
機嫌で結構だね。」
馬琴滝沢瑣吉《ばきんたきざわさきち》は、微笑しながら、やや....
「邪宗門」より 著者:芥川竜之介
。さりとは心がけの悪い奴じゃ。」と、仰有ったものでございます。その時の大殿様の御
機嫌の悪さと申しましたら、今にも御手の扇が上って、御折檻《ごせっかん》くらいは御....
「影」より 著者:芥川竜之介
って頷《うなず》いた陳の顔には、その上今西に一言《いちごん》も、口を開かせない不
機嫌《ふきげん》さがあった。今西は冷かに目礼すると、一通の封書を残したまま、また....
「河童」より 著者:芥川竜之介
僕はこの芸術家たちを喧嘩《けんか》させては悪いと思い、クラバックのいかにも不
機嫌《ふきげん》だったことを婉曲《えんきょく》にトックに話しました。
「そうか。....
「奇遇」より 著者:芥川竜之介
それは大変だ。ではさようなら。何分《なにぶん》よろしく。
編輯者 さようなら、御
機嫌好う。
(大正十年三月)....
「奇怪な再会」より 著者:芥川竜之介
――こりゃちと怪しからんな。」
牧野はお蓮の手を突《つっ》つきながら、彼一人上
機嫌に笑い崩《くず》れた。
しかし牧野はいつまでも、その景気を保っていられなか....
「煙管」より 著者:芥川竜之介
云うと、必しもそうではない。それは、彼が、下城《げじょう》をする際に、いつになく
機嫌《きげん》のよさそうな顔をしているので、供《とも》の侍たちが、不思議に思った....
「湖南の扇」より 著者:芥川竜之介
るんだ。それから……」
譚は上脣《うわくちびる》を嘗《な》めながら、前よりも上
機嫌につけ加えた。
「それから君は斬罪と言うものを見たがっていることを話している....
「温泉だより」より 著者:芥川竜之介
たものです。けれども半之丞はどう言う目に遇《あ》っても、たいていは却《かえ》って
機嫌《きげん》をとっていました。もっとも前後にたった一度、お松がある別荘番の倅《....
「三右衛門の罪」より 著者:芥川竜之介
。額《ひたい》には師走《しわす》の寒さと云うのに汗さえかすかに光っている。いつか
機嫌《きげん》を直した治修《はるなが》は大様《おおよう》に何度も頷《うなず》いて....
「魚河岸」より 著者:芥川竜之介
へ客自身の罎の酒をついだ。それから側目《はため》には可笑《おか》しいほど、露柴の
機嫌《きげん》を窺《うかが》い出した。………
鏡花《きょうか》の小説は死んでは....
「初雪」より 著者:秋田滋
、こんなことを訊くこともあった。 「何か変ったことでもあったかね? どうだい、ご
機嫌は?」 良人は幸福で、頑健で、ねッから欲のない男だった。こうして簡易な、健....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
上げ、どこかに行こう。どこがよい。」「アストレーに行って、曲馬でも見よう」と、大
機嫌でバーナードを連れてアストレーに行った。これまでは宜かったが、土間の入口で大....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
腕白小僧だった。そういう子供は、鞭のもとで、すね、ふくれ、頑固になり、むっつり不
機嫌になった。こういうことをすべて彼は「親のために自分のつとめをはたすことだ」と....