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機械論
「機械論〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
機械論の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
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「道徳の観念」より 著者:戸坂潤
上、一定真理の神聖不可侵、不可批判性、を意味している。認識論上の絶対真理の主張(
機械論的・形而上学的・形式論理的・認識論のもの)は、つまり法皇やツァールの真理の....
「案内者」より 著者:寺田寅彦
に相違ない。 ニュートンの光学が波動説の普及を妨げたとか、ラプラスの権威が熱の
機械論の発達に邪魔になったとかという事はよく耳にする事である。ある意味では確かに....
「科学論」より 著者:戸坂潤
って了うだろう。この立場の何よりの不幸は、哲学を科学から追放して了う結果、却って
機械論という一種の最も乏しい哲学を採用せざるを得なくなることであり、そのために却....
「技術の哲学」より 著者:戸坂潤
る自然科学的範疇ではあり得ないことをマルクスは最も鮮かに指摘している。「数学者や
機械論者は、道具は単純な機械で、機械は合成された複雑な道具だと説明している(イギ....
「イデオロギー概論」より 著者:戸坂潤
32, S. 11, 26. さて、決定論も不決定論も、因果乃至必然性の概念を
機械論的とが機械的に、動かすべからざる固定的な区画によって、対立せしめられている....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
、このようなブルジョア民主主義的な(そしてそこでは社会人の抽象的な同一性・平等が
機械論的に設定されている)常識概念からは決して出て来ない。
こうした数量的な平....
「現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
社会学者パレートの社会均衡理論(Social statics)は自然科学に於ける
機械論の範疇体系と共軛的であるし*、又知られるように、マルクス主義的社会理論は、....
「現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
。この種の意識概念――個人的意識――が、吾々のものとは異って、如何に非弁証法的・
機械論的・であるかを注意しておくことが必要である。
さて吾々のこのような概念と....
「認識論とは何か」より 著者:戸坂潤
ヘーゲルによると、カントの物自体の観念が困難なのは、ディアレクティックの欠如、
機械論の誤謬から来る。批判主義の欠陥は一般にここに横たわる。
機械論は周知の通り、....
「思想としての文学」より 著者:戸坂潤
学的批評は実はまだ本当に科学的ではない。元来実証主義はガリレイやデカルトから来る
機械論的自然観に立つのであって、人間社会をも亦物理的方法に準じて取り扱わねばなら....
「辞典」より 著者:戸坂潤
やがてストア学派の唯物論を結実した。普通デモクリトスの場合を例にとって、唯物論は
機械論(Mechanismus)と同一視される。併し唯物論が寧ろ
機械論に止まり得....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
義的な批判を基調としているのだが、併し偶然の客観的な存在を認めないような唯物論は
機械論のことで、マルクス主義的唯物論とは正反対なものだ、ということを知らないこと....
「技術と科学との概念」より 著者:戸坂潤
て、もっと具象的な定形物と見たい処から、之を物に即して規定しようとしたのが、多少
機械論的な唯物論(ブハーリンの如き)による技術の定義、「労働手段の社会的体系」で....
「クリティシズムと認識論との関係」より 著者:戸坂潤
。カントの体系に於ける所謂「嬌羞みやの唯物論」の不徹底さや、非弁証的な形而上学や
機械論の欠陥をば弁護することは出来ない。だが少なくともカントに於て可なり高く評価....
「日本の頭脳調べ」より 著者:戸坂潤
体系を造り上げている。下地は仏教で上ぬりは西田哲学である。その中間にマッハ主義や
機械論やの批判が這入る。全機性という全体原理が生命現象の本質をなす、というもので....