機構[語句情報] »
機構
「機構〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
機構の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「白蟻」より 著者:小栗虫太郎
靄《もや》のような物質を、単なる曖昧だけのものとはせず、進んで具象化して、一つの
機構に組上げなければならぬ――と教えてくれました」 それはさながら、魂と身体と....
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
沈みも壊れもしないで平気でいられるという凄い耐圧力を持った砕氷船なんだ。こんな新
機構の船が今までに考えられたことを聞かないね」 「ふうん、凄い耐圧力だ。それだけ....
「家霊」より 著者:岡本かの子
の希臘《ギリシア》彫刻の円盤投げの青年像が、その円盤をさし挟んだ右腕を人間の肉体
機構の最極限の度にまでさし伸ばした、その若く引緊った美しい腕をちらりと思い泛《う....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
離れているために彼らの遊星が相互に擾乱を生ずる恐れのないこと、こういう驚嘆すべき
機構は、何ものか一つの智恵ある全能なる存在によって生ぜられたものに相違ない。』ニ....
「地獄街道」より 著者:海野十三
で廻されると、廻転が次の軸に移って、また別のベルトが廻り、そのベルトは又更に次の
機構を動かして、それが板を切るべきは切り、釘をうつべきはうち、ビールを詰め込むべ....
「気狂い機関車」より 著者:大阪圭吉
、機関助手の土屋良平は、そんな事も知らずに給水作業に取掛る。そして、あの恐ろしい
機構に引掛って路面の上へ俯伏にぶっ倒れる。すると操縦室にいた井上順三が、何事なら....
「聖アレキセイ寺院の惨劇」より 著者:小栗虫太郎
金属粉は、次第に散逸して行って、捜査官の視力の限度を越えてしまうと同時に、それで
機構のいっさいが消滅してしまうのですよ。ですから、伝った瞬間電流が振錘の氷結を解....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
あげて宇宙を飛ばなくてはならないのです。スピードがあがらなければ、いっさい生物も
機構も、そしてすばらしいガン星の歴史もまったく失われてしまうのです」いつもはのん....
「火薬船」より 著者:海野十三
よくおぼえただろうね。あれは、知らない者がやっても、決して明かないように、複雑な
機構にしてあるんだ」 「あの明け方は、一度や二度きいたのでは、おぼえきれませんよ....
「後光殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
が、背後から兇行を行ったのだよ。然し、屍体の形状を見ると、無論それには、破天荒な
機構が潜んでいる事だと思うがね」 「
機構※」検事は熊城らしくない用語に微笑みかけ....
「地虫」より 著者:小栗虫太郎
秘密を知ることが、結局、密室の謎を解く鍵ではないかと考えた。 花粉と密室、詩と
機構――。 それが、神ならでは知らぬ久遠の謎のように彼を悩ました。 「女将、す....
「オフェリヤ殺し」より 著者:小栗虫太郎
、是が非にもフロイトぐらい、担ぎ出さなくてはなりますまい。何故なら、人間の心理的
機構と云うものは、至って奇妙なもので、類似した二つの言葉があると、一方の何処かに....
「書を愛して書を持たず」より 著者:小川未明
文化を名目とはするものゝ、珍らしい、特志の出版家でもないかぎり、出版は、資本主義
機構上の企業であり、商業であり、商品であり、また今日の如く、大衆を顧客とするには....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
、その掃蕩に当って心すべきことは、この章のはじめに述べましたように、誤解は人生の
機構上、無尽に湧き起る性質を持っております。一を払えば一起り、尺を刈ればまた尺と....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
らるるであろう。今日のやり方は動もすれば百年の準備ありしマルクス流である。理論や
機構が第一の問題とせられる。いたずらにそれらに遠慮してしかも気合のかからぬ根本原....