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機能的
「機能的〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
機能的の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
うした経済的政治的条件は、過去の歴史的なものの結論を総括することによって、本当に
機能的になっているわけだから、ファシズムならファシズムというイデオロギーがこうし....
「思想としての文学」より 著者:戸坂潤
(之は社会派に極めて近いものを持っている――例えば、A・ハクスリ)、モラルは更に
機能的になって来て、知性的な論理にまで接近する。こういう合理主義となれば、現代吾....
「かの女の朝」より 著者:岡本かの子
でも妄想|出来るということが、逸作がかの女の領土である証拠であり、そういう両者の
機能的関係が「円満な夫婦愛」などと、世人が言いふらすかの女|等の本体なのである。....
「秦の出発」より 著者:豊島与志雄
ないものであることは、僕も知っているが、あれのは極端だ。何かこう全身的に、全身の
機能的に、火と氷との間を振子のように移り動いてゆく。それは僕の理解を超えたものだ....
「学生と生活」より 著者:倉田百三
鮮さとを持った女性がふえつつある。古き型の常套的レディは次第に取り残され、新しき
機能的なレディの型が見出されつつある。青年学生の青春のパートナーとして、私が避け....
「野に山にかかる虹の橋」より 著者:中井正一
得ることができるのである。 図書館を、孤立した「実体的」なものより、協力した「
機能的」なもの「はたらき」へということは今や、私達の課題となろうとしている。 ....
「「壇」の解体」より 著者:中井正一
生産化等々凡て諒解できる語彙である。 かくして、個人的天才的個別性は漸く集団的
機能的組織性の中に解体され、再組織されて来る。そこではすでに「壇」ではなくて「団....
「レンズとフィルム」より 著者:中井正一
から生産構成されたもの、例えば機械のごときものを見るとする。機械の構成はあくまで
機能的、いわば函数的である。機械の構成体の一部をなす歯車の一回転も、その全組織の....
「探偵小説の芸術性」より 著者:中井正一
わだてる明瞭、精緻、冷厳、透徹、あたかも機械に見いだす情趣がすなわちそれである。
機能的快感である。そしてしかも、この論理は特殊の構成をもっている。すなわち犯人が....
「リズムの構造」より 著者:中井正一
におけるように記録的報告と、それについでなされる企画的実験、それらのものが数学的
機能的目算と、存在論的付託的目標によって繰り返さるるのである。常にそこでは、清算....
「S夫人への手紙」より 著者:岸田国士
全国の青年グループを支配している一種の認識の不足、つまり、社会を構成する団体間の
機能的な相違に関して正しい自覚をもち得ないでいることを想起させるものですから、お....
「「見ること」の意味」より 著者:中井正一
、その身構えから構成さるる秩序は、あるいは身分的ヒエラルキーであるとか、あるいは
機能的関係構造とか、または弁証法的発展であるとか、要素の配列または契機の媒介とか....
「機構への挑戦」より 著者:中井正一
現実の生活を支えている機構そのものが「場所的」考え方に止まることができずして、「
機能的」すなわち、働きとしての考え方に移らなければ、組織自体が立ちゆかないことを....
「歴史の流れの中の図書館」より 著者:中井正一
図書館、威厳もなければ、ゾーッとするようなシメッポさもない。軽い親しい、あかるい
機能的な図書館がここに新しく生まれたのである。読むための「機械のような図書館」が....
「支部図書館三周年に寄せて」より 著者:中井正一
が、アメリカにもないかたちでできあがりつつある。三年にしてここまできて、全官庁が
機能的組織で一つになって立ち上がりつつあることは、まことに感慨深いものがあるので....