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檣楼
「檣楼〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
檣楼の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
その中央で王座のように蟠って君臨しているのが、黄銅製の台座の柱身にはオスマン風の
檣楼、羽目には海人獣が象嵌されていて、その上に、コートレイ式の塔形をなした人形時....
「小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
橋より艦内くまなく鳴り渡りぬ。配置につかんと、艦内に行きかう人の影織るがごとく、
檣楼に上る者、機関室に下る者、水雷室に行く者、治療室に入る者、右舷に行き、左舷に....
「火星兵団」より 著者:海野十三
して、長い岬がつきだしている。クイクイ岬であった。このクイクイ岬は、まるで戦艦の
檣楼のような形をしていた。つまり、細長い要塞だと思えばいいのだ。しきりに、硝煙の....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
い長谷部大尉が川上機関大尉の肩をたたいて哄笑した。 丁度そのときだった。 前
檣楼の下の桁に、するすると信号旗があがった。下では当直の大きな叫声! 「右舷寄り....
「三国志」より 著者:吉川英治
「――やっ? 船が見える。たくさんな船隊が、南のほうからのぼって来る!」 と、
檣楼の上からどなった。 「なに、船隊が見える?」と、諸大将、旗本たちは、総立ちと....