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欝気
「欝気〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
欝気の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「高島異誌」より 著者:国枝史郎
降るように虫の鳴きしきる、一年に一度の良夜であったが、長い間の物忌から、すっかり
欝気した純八は、その籠もった気を晴らそうものと、一人ブラリと家を出て、山手の方へ....
「金の十字架の呪い」より 著者:チェスタートンギルバート・キース
えた。しかし教授は少し空想好きであった。それで丈の高いかぎっ鼻の眼のくぼんだ、憂
欝気にたれ下った髪を生やした、その男の態度や様子に見えるある奇妙なそして気抜けの....
「見えざる人」より 著者:チェスタートンギルバート・キース
いような気がするが」 「ありがとう。僕はフランボー君の方が欲しい」とアンガスは陰
欝気に云った。「これはどうも僕には容易ならぬ事件のように思われますなア。では僕は....
「つづれ烏羽玉」より 著者:林不忘
てはどうじゃな」 「――」 「下世話にも病《やまい》は気からと申す。いまの若さに
欝気《うつけ》は大の禁物《きんもつ》じゃ。ああ、ええ陽気じゃわい。枯れ木にも花が....