欠けら[語句情報] »
欠けら
「欠けら〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
欠けらの前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「柿の種」より 著者:寺田寅彦
そうして腹が立った。…… いくらデモクラシーが世界に瀰漫しても、ルビーと煉瓦の
欠けらとが一つになるか、と、どなりたくなった。…… ヴィナスのアリストクラシー....
「あひると猿」より 著者:寺田寅彦
くような声でピーピーと鳴き立ててはベランダの前へ寄って来て、飯の余りやせんべいの
欠けらをねだるのである。それからまた池にはいったと思うとせわしなく水中にもぐり込....
「備忘録」より 著者:寺田寅彦
研究したいものだと思う。 西洋の学者の掘り散らした跡へはるばる遅ればせに鉱石の
欠けらを捜しに行くもいいが、われわれの足元に埋もれている宝をも忘れてはならないと....
「鑢屑」より 著者:寺田寅彦
た方がもう少し意味がありはしないか。 八 道路の真中に煉瓦の
欠けらが転がっていた。そこへ重い荷物を積んだ自動荷車が来かかって、その一つの車輪....
「スパーク」より 著者:寺田寅彦
である。ニュートンがその一つの破片を掘り出し、フレネル、ホイゲンス等はもう一つの
欠けらを掘り出した。それからそれといろいろの
欠けらが掘り出されたが、
欠けらと欠け....
「雑記帳より(Ⅱ)」より 著者:寺田寅彦
てあるのに気がついた。何だろうと思って明けてみると、箱の奥に少しずつ色々の菓子の
欠けらが散らばっていた。それを見たときにはっと何かしら胸を突かれるような気がして....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
またお会いするのが、どんなにぼくは嬉しいでしょう! 宮廷音楽長の午餐《ごさん》に
欠けられたについて、君にあまり不愉快なことが起こらないようにと、僕は希望していま....
「モルガンお雪」より 著者:長谷川時雨
にも、小砂利《こじゃり》にも、南豆《ナンキン》玉の青いのか、色|硝子《ガラス》の
欠けらの緑色のが零《こぼ》れているように、光っているものが交っている。 「あたし....