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「欠勤〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

欠勤の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
壊れたバリコン」より 著者:海野十三
。彼女は僕が会社で自分の配下につかっていた助手の妹で、彼が肋膜を患って寝たとき、欠勤の断りに僕を訪ねて来たことがあった。 悧巧な君は、それから先、僕等二人がど....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
君が大いに力がある。その春興行には五世|菊五郎が出勤する筈であったが、病気で急に欠勤することになって、一座は芝翫(後の歌右衛門)、梅幸、八百蔵(後の中車)、松助....
単独行」より 著者:加藤文太郎
ても辛抱ができず、計画的に会社を休んで、山へ出かけたことがあります。そのとき彼は欠勤届を腹痛として、休むと同時に出しました。もちろん会社内の人は、彼の不正な行為....
二少女」より 著者:国木田独歩
少年の病気を気にする。 「何に、少しは風を通さないと善くないのよ。御用というのは欠勤届のことでしょう、」と主人の少女は額から頬へ垂れかかる髪をうるさそうに撫であ....
華々しき瞬間」より 著者:久坂葉子
「私、子供が出来たらしいですわ」 仁科たか子は、夫六郎の枕許にすわっていた。欠勤四日目である。流行性感冒にかかって仁科六郎はひどく高熱を出して苦しんだ。たか....
金銭無情」より 著者:坂口安吾
ろになれば店に居つくが、さもなければ、いつ誰と消え失せるか、ヒモがついたり、無断欠勤の温泉旅行等々、わがまゝ無礼、元来この節の日本人の飲み助どもときては、女より....
ゴルフと「悪い仲間」」より 著者:坂口安吾
う。こういうのは良くないのだろう。プロに直してもらいたいと思ったが、この日プロは欠勤であった。予定の一時半に帰宅。 安岡君の一行すでに来着。はからざる次第。早....
雪の日」より 著者:岡本かの子
直にその上へ坐り、ストーヴにあたり始めました。生憎二三日来風邪をひいて居て女中は欠勤して居りました。主人はずっと向うの部屋で日本の新聞へ送る画を描き耽って居りま....
名士訪問記」より 著者:海野十三
勤簿が私の出勤を待っていると思いますと、休みたくても休めないのです。開所以来、無欠勤ですよ。」 「それはたいへんですね。ここでのお仕事はどんな塩梅ですか。」 「....
かくれんぼ」より 著者:斎藤緑雨
をなお暁に間のある俊雄はうるさいと家を駈け出し当分冬吉のもとへ御免|候え会社へも欠勤がちなり 絵にかける女を見ていたずらに心を動かすがごとしという遍昭が歌の生....
天衣無縫」より 著者:織田作之助
本人さんは都合で少し遅れることになった、というのは、本人さんは今日も仕事の関係上欠勤するわけにいかず、平常どおり出勤し、社がひけてからここへやって来ることになっ....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
「夜討曾我」の五郎と「河内山」の宗俊とを勤めているあいだにも、病気のために半途で欠勤し、興行も十日あまりで中止することになった。菊五郎もその年の歌舞伎座十一月興....
源之助の一生」より 著者:岡本綺堂
の初演以来、二回目の上演である。菊五郎の嶋蔵、左団次の千太は初演の通りで、団十郎欠勤のために、望月輝の役は菊五郎が兼ねていた。ただひとり初演と違っているのは源之....
変身」より 著者:カフカフランツ
たが、急に奇妙な気まぐれを見せつけてやろうと思い始めたようだね。社長はけさ、君の欠勤の理由はあれだろうとほのめかして聞かせてくれはしたが――つまり最近君にまかせ....
明治演劇年表」より 著者:岡本綺堂
。菊五郎は初役にて道行の勘平、国姓爺などを勤めいたるが、七日目より脳貧血に罹りて欠勤す。団十郎、菊五郎、近来著しく老衰し、好劇家は一種寂寥の感を禁ずる能わず。 ....