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次ぐ
「次ぐ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
次ぐの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「母」より 著者:芥川竜之介
言《むごん》の内に、男へ突きつけた反問である。男は敏子と眼を合せながら、二の句を
次ぐのに躊躇《ちゅうちょ》した。
しかし言葉が途切《とぎ》れたのは、ほんの数秒....
「松江印象記」より 著者:芥川竜之介
あいじゃく》を自分の心に喚起してくれるのである。松江の川についてはまた、この稿を
次ぐ機会を待って語ろうと思う。
二
自分が前に推賞した橋梁と....
「或る女」より 著者:有島武郎
違いない。そしていつものとおり一種の粘り強さをもって葉子の言伝《ことづ》てを取り
次ぐ岡に対して、激しい言葉でその理不尽な狂気じみた葉子の出来心をののしったに違い....
「野菊の墓」より 著者:伊藤左千夫
た人皆涙を拭いている。僕は一心に畳を見つめていた。やがてお祖母さんがようよう話を
次ぐ。 「そのお手紙をお富が読みましたから、誰も彼も一度に声を立って泣きました。....
「家霊」より 著者:岡本かの子
の作は、そう数多く出来るものではない。徳永は百に一つをおかみさんに献じて、これに
次ぐ七八を売って生活の資にした。あとの残りは気に入らないといって彫りかけの材料を....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
痒がる。 勇を鼓して出掛けた日が、先生は、来客があって、お話中。玄関の書生が取
次ぐ、と(この次、来い。)は、ぎょっとした。さりとて曲がない。内証のお蔦の事、露....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
星が人を窒息させ、また疫病をもたらすものだとしているが、まさにその通りに、これに
次ぐ年々の間欧州では疫病が猖獗を極めて数千の人がそのために墓穴に入ったではないか....
「海底大陸」より 著者:海野十三
ーはパイクソンとマルラにこの話をして、またそのことで電話がかかってきたらすぐ取り
次ぐようにといった。 鉄水母が、そうかんたんに英国の潜水艦隊に生けどりにされて....
「河明り」より 著者:岡本かの子
小薩張りした服装に改めた店員が、膳を運んで来た。小おんなのやまは料理を廊下まで取
次ぐらしく、襖口からちらりと覗いて目礼した。 「お見かけしたところ、お父さまは別....
「錦染滝白糸」より 著者:泉鏡花
、風呂敷など台所へ。欣弥は一室に入り、撫子、通盆を持って斉しく入る。 その (取
次ぐ)はい。 白糸 (じろりと、その髪容を視む)村越さんのお住居はこちらで? そ....
「歌行灯」より 著者:泉鏡花
毛で帰る途中であった。 二十一 さて、饂飩屋では門附の兄哥が語り
次ぐ。 「いや、それから、いろいろ勿体つける所作があって、やがて大坊主が謡出した....
「多神教」より 著者:泉鏡花
て、欄干擬宝珠の左右に控う。媛神、立直りて)――お沢さん、お沢さん。 巫女 (取
次ぐ)お女中、可恐い事はないぞな、はばかり多や、畏けれど、お言葉ぞな、あれへの、....
「鴎外博士の追憶」より 著者:内田魯庵
しているんで、その下調べに骨が折れるといった。その頃の日本の雑誌は専門のものも目
次ぐらいは一と通り目を通していたが、鴎外と北尾氏との論争はドノ雑誌でも見なかった....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
万八千人、インド人および他のアジア人一万八千人なり。欧人は大半英人にして、これに
次ぐものオランダ人、そのほか各国人とす。多少のユダヤ人もこれに加わる。インド人中....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
気を失っていたが、昭和十三年夏病気のため辞表を提出した際、上官から辞表は大臣に取
次ぐから休暇をとって帰国するよう命ぜられたので軽率な私は予備役編入と信じ、九月一....