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「次期〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

次期の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
、誘惑をしりぞけ圧迫を物ともせず、ギャング掃蕩のためには身命さえも賭そうという、次期州知事の候補者の一人だ。そうなると、ルチアノ一味とは反対の立場にある、ロング....
支倉事件」より 著者:甲賀三郎
い。その為にフレッシュマンの意気は次第に沮喪し、元気は消耗し萎縮して終う。遂には次期の学生から意気地のない先輩と見られるようになる。 そこで問題の庄司署長であ....
若人の要求」より 著者:宮本百合子
。この学校は働いている若い女性達が、全く自分で計画して、運営して、経済的にも充分次期計画を実行できるだけの余力を持って第一回を終りました。 各大学で自由大学や....
豪華版」より 著者:宮本百合子
がある。闇の紙で出した部数が多ければ多いほど、これだけ無理をしているのだからと、次期の割当を増している出版協会の割当方法も奇妙だし、きのうの新聞に出たように、原....
現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
うものは今や、反比率主義や総トン数主義を指すことになる、民間著名の有志が集って「次期軍縮会議研究会」を設置し、その第一回の研究会がすでに四月に行なわれた。その研....
われを省みる」より 著者:宮本百合子
したなら、いざ自己の落付こうとする時、殆ど無意識にとる精神的態度の如何によって、次期の渾沌が生ずる迄の幾年かの人格的趨勢を暗示されるのではないかということです。....
将棋の鬼」より 著者:坂口安吾
で、まんまと自分の睡眠ペースへ運びこんだのに比べて、升田は用意を怠ったのである。次期名人は、たいがい升田らしい形勢であるが、その次にくるもの、これは新人でなく、....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
うと企んだ。 Z国がこの秘密の相談を持ちかけたのは、総理大臣上泉善鬼の政敵で、次期政権の必然的候補者といわれている対馬典六であった。典六は善鬼の藩と対立する雄....
次郎物語」より 著者:下村湖人
備している人があったとすれば、それは恐らく平尾の父だけだったろう。彼は弁護士で、次期の最も有力な市長候補だと噂されている人だったのである。 校長の説明のあとで....
光り合ういのち」より 著者:倉田百三
りとした情緒でなく、キビキビした多少ラッフなものへの感覚を呼び醒まされた。それが次期の私の中学時代の雄健主義へのキッカケになったのである。 私は安子と話すと弾....
九段」より 著者:坂口安吾
戦者になったが、その落付きと年間のめざましい戦績から、世間の大半は彼の勝利、大山次期名人を疑わなかったようである。私もそう思った。 大山は若年にして老成。礼儀....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
れは、乱麻から整理へ。また、破壊から建設へ。――要するに、求めても求めなくても、次期の文化が、人心の上へひたひたと潮を上げているのである。 武蔵は、独り思うこ....
三国志」より 著者:吉川英治
のあいだみだりに動かなかったが、黙々と、戦備を充実し、兵力を加え、さらに大規模な次期の作戦をえがいているように思われた。 呉の老臣、張昭がいった。 「決して、....