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欧文
「欧文〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
欧文の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「死の快走船」より 著者:大阪圭吉
ら一寸拝借したものです。頗る略式化した一種の商品受領証と云ったようなものですね。
欧文です。で、文中商品の項に青提灯とか、赤提灯とかしてありますが、勿論これは真珠....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
に過ぎるかと思われますので、相互の識別を容易ならしむるために、暗号の部類に属する
欧文活字を、ゴシック体で現わしておきました。どうかそのおつもりで)
ところ....
「俳諧の本質的概論」より 著者:寺田寅彦
さなければならないであろう。神儒仏老荘の思想を背景とした芭蕉の業績を、その上に西
欧文化の強き影響を受けた現代日本人がそのままに模倣するのは無意義である。風雅の道....
「天災と国防」より 著者:寺田寅彦
に置かれていることを一日も忘れてはならないはずである。 地震津波台風のごとき西
欧文明諸国の多くの国々にも全然無いとは言われないまでも、頻繁にわが国のように劇甚....
「明治十年前後」より 著者:淡島寒月
た。これは柳暗のことを書いたものである。その他に『東京新繁昌記』も出た。新しい西
欧文明をとり入れ出した東京の姿を書いたもので、馬車だとか煉瓦だとかが現われ出した....
「獄中消息」より 著者:大杉栄
れも本箱の下の棚にあったと思う。 ドイツ文学史、英文学史(この二冊は日本文でも
欧文でもよし)および支那文学史を、守田と安成に話して借りてくれ。 毎度言うが、....
「博物誌あとがき」より 著者:岸田国士
ルナールの簡潔な表現、というよりもむしろ、その「簡潔な精神」が、脂肪でふとった西
欧文学のうちにあって、彼を少なくとも閑寂な東洋的「趣味」のなかに生かしていると言....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
ランにも霊はあろう。その霊は鴎外の残るくまなき記述によって、定めし目を醒して、西
欧文物の東漸の昔をしのんでいることであろう。鶴見はそこが波羅葦僧の浄土であらんこ....
「役人の頭」より 著者:末弘厳太郎
と同じ程度の文化に到達せねばならぬ。 こう考えたわれわれの父祖はまっしぐらに西
欧文明の跡を追って走り出したのです。しかし、そう考えてみると、国民一般はまだ十分....
「二葉亭四迷」より 著者:内田魯庵
でおるだろう。 が、二葉亭のいうのは恐らくこの意味ではないので、二葉亭は能く西
欧文人の生涯、殊に露国の真率かつ痛烈なる文人生涯に熟していたが、それ以上に東洋の....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
章型を破った独創の貴とさである。美妙のは花やかにコッテリして故とらしい厭味のある
欧文の模倣に充ちていた。丁度油をコテコテ塗って鬘のように美くしく結上げた束髪が如....
「四十年前」より 著者:内田魯庵
館といえば倫敦巴黎の燦爛たる新文明の栄華を複現した玉の台であって、鹿鳴館の名は西
欧文化の象徴として歌われたもんだ。 当時の欧化熱の中心地は永田町で、このあたり....
「港の妖婦」より 著者:田中貢太郎
が鼻眼鏡のような黒い紐の附いた玉の大きな眼鏡をかけて、横向になって表紙の赤茶けた
欧文の小本を覗いていた。その室の右にも左にも微暗い板の間があって、その前に梯子の....
「日本文化の特殊性」より 著者:戸坂潤
たように見えるのである。そこで、それにかまわず、社会的な単なる便宜から、無理に西
欧文化の物質的文明や技術学だけを移植しようとすると、東洋では文化そのものが二つに....
「色盲検査表の話」より 著者:石原忍
ありました。この論文に刺戟されて出版所を変更する必要を認め、半田屋書店に交渉して
欧文の分だけを金原書店に出版してもらうことにしました。 越えて昭和二年フィール....