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「欽定〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

欽定の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
近時政論考」より 著者:陸羯南
となしたるありさまなり。この時に当たり断然起ちて万世不易の国体を説き王権論を説き欽定憲法論を説きたるものはひとり帝政論派なり。吾輩はその説の往々偏癖に流るるもの....
思想と風俗」より 著者:戸坂潤
策として発生発達したものであって、福沢諭吉等の例を除けば、殆んど例外なしに官製の欽定教育(?)だったと言っていいだろうことだ。その結果教育は社会教育(社会自身に....
現代の主題」より 著者:宮本百合子
く小規模な天皇制への反抗があらわれ、幸徳秋水などが死刑に処せられた。自由民権を、欽定憲法によってそらした権力は、この一つの小規模な、未熟な、社会主義思想のあらわ....
私たちの建設」より 著者:宮本百合子
的に積極的に明確にしている。けれども明治二十二年に出来て最近まで伝えられた日本の欽定憲法は人民によって作成され、決定されたものではなかった。支配権力が自身の権力....
明日をつくる力」より 著者:宮本百合子
従順にそれに服従しなければならないかということが眼目としてつくられていた。これは欽定憲法と呼ばれている。ここでは服従すべきものとして人民全体が扱われていたから、....
現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
政治家の評論」という講演を学者達(?)の前で行っている。それによると日本の憲法は欽定憲法であるということと国体に基いた憲法だという点とで、世界無比な出来具合だと....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
ものである。りっぱに与えてやらなければならないものである。君主たる者がそれらを「欽定《きんてい》する」。しかし実際それらを与うる者は事物必然の力である。これは深....
武鑑譜」より 著者:服部之総
》朝臣が頑丈な肩幅を割りこんできたかわりには、明治二十二年の発布を約束されている欽定《きんてい》憲法の中で、十五年前から彼等が喪失したきりの政治的発言権の特等席....