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歌境
「歌境〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
歌境の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「「土」と当時の写実文学」より 著者:宮本百合子
間に主として短歌に熱中し『アララギ』に「鍼の如く」数百首を発表した。この時代節の
歌境は非常に冴えて、きびしく鋭く読者の心に迫る短歌を生んだ。しかし、散文としては....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
、「浮びゆくらむ」と似たところがあるのは、この一群歌人相互の影響によって発育した
歌境だかも知れない。 ○ 大口の真神の原に降る雪はいたくな....
「郷愁の詩人 与謝蕪村」より 著者:萩原朔太郎
青春性に富んでいるという事実である。したがって彼の句には、どこか奈良朝時代の万葉
歌境と共通するものがある。例えば春の句で 遅き日のつもりて遠き昔かな 春雨や小....
「歌集『涌井』を読む」より 著者:和辻哲郎
本の動乱期がその絶頂に達した時期の記録なのであるが、しかしその静かな、淡々とした
歌境は、少しも乱れていない。これこそ達人の境であるという印象は、この歌集において....