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「歌女〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

歌女の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
け師匠が死んだんです」 お化け師匠――こういう奇怪な綽名を取った本人は、水木|歌女寿と呼ばれる踊りの師匠であった。歌女寿は自分の姪を幼いときから娘分に貰って、....
魚玄機」より 著者:森鴎外
た家は、長安の大道から横に曲がって行く小さい街にあった。所謂狭邪の地でどの家にも歌女を養っている。魚家もその倡家の一つである。玄機が詩を学びたいと言い出した時、....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
いて、つまらないことを平然と語り合うのである。彼はまた、昔の恋人を、素足の金髪の歌女《うたいめ》を、すぐ眼の前に見かける。幕間に食堂でしばしば出会う。彼女は以前....
大正女流俳句の近代的特色」より 著者:杉田久女
涼しさ、菊の日向の季感を濃く詠じている。 ゆきあへばもつるる足や土手吹雪 和歌女 (6) 大正女流はその姿態を大胆に描出し、自己表現の写生句を試みている....
ミミズ酒と美女」より 著者:佐藤垢石
という言い伝えがある。また寝小便の薬であるとも言い伝えている。本草綱目では蚯蚓を歌女と命名した。 日本でも支那でも、蚯蚓の腹のなかから泥土を絞りだして、これを....
レモンの花の咲く丘へ」より 著者:国枝史郎
理石の牢獄を遁がれ出て、潮の国へ自由が歩む。潮の国には人魚がいる。(笑う)敗けた歌女が海の底でお前の来るのを待っている。(女子を見詰め)女よ! 溺れ行く、弱き者....
サンカ者名義考」より 著者:喜田貞吉
師の歌又呂音也。而|傀儡の体にあらで、直ぐ歌ひながら、呂音に歌うがめでたきなり。歌女駒(人名)が歌其様なり。 とある。すなわち歌をうたうに堪能な遊女であったの....