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歌謡
「歌謡〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
歌謡の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「白蟻」より 著者:小栗虫太郎
みていた、野心の一つだったとも云えるだろう。 のみならず、この一篇で、私は独逸
歌謡曲《ドイツ・リード》特有の、あの親しみ深い低音に触れ得たことと思う。それゆえ....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
神母』、これがすなわちツォイス(Zeus)の母であった。 (注七) 追憶の女神、
歌謡の女神たちの母。 (注八) 秩序と徳行の女神。 (注九) 首座の神で、自分の....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
美を賜わった。その以来、この地方に妖蛇の患いは絶えて、少女が蛇退治の顛末を伝えた
歌謡だけが今も残っている。 鹿の足 陳郡の謝鯤は病いによって官を罷めて、....
「水の女」より 著者:折口信夫
囲や文法を変化させて辻褄を合せている。口頭詞章を改作したり、模倣したような文章・
歌謡は、ことに時代と個性との理会程度に、古代の表現法を妥協させてくる。記・紀・祝....
「最古日本の女性生活の根柢」より 著者:折口信夫
自身が、生み出した性格でもあり、作物でもあった。つまりは物語や、それから游離した
歌謡の上にのみ、情知り訣知りらしく伝わったので、後世から憧れるほどのものでなかっ....
「貞操問答」より 著者:菊池寛
聴きたくなった。彼女は、エレクトロラの蓋を払って、コンチタ・スペルビアのスペイン
歌謡曲をかけると、自分も小声で共に和しながら、酒場の中を、一、二度行きつもどりつ....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
らも遣って来る見物客もあるという話である。やがて打揚がぽんぽんとあがる。桟敷では
歌謡の斉唱がはじまる。一方からそれが起ると忽ちに四方に伝播する。そして幾度も反復....
「歌の円寂する時」より 著者:折口信夫
えることになる。けれどもここに、一つ考えねばならぬ事は、我々の祖先の残した多くの
歌謡が、果して真の抒情詩かどうか、と言う事になると、尠くとも私だけは、二の足を踏....
「流行唄」より 著者:兼常清佐
ないかという事なら、私には五歩行く間に明瞭に答えられる。――流行唄はラジオの国民
歌謡のようなものではない。 流行唄には気分と感情がある。やさしさがある。なつか....
「遠野の奇聞」より 著者:泉鏡花
男、山女、塚と森、魂の行方、まぼろし、雪女。河童、猿、狼、熊、狐の類より、昔々の
歌謡に至るまで、話題すべて一百十九。附馬牛の山男、閉伊川の淵の河童、恐しき息を吐....
「奥羽地方のシシ踊りと鹿供養」より 著者:喜田貞吉
少の相違はあるが、大体において獅子頭を頭につけた青年が、数人立ち交って古めかしい
歌謡を歌いつつ、太鼓の音に和して勇壮なる舞踊を演ずるという点において一致している....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
によると、楽器にあわせて詠ずるのが歌、伴奏なしで詠ずるのが謡であるといってある。
歌謡といえば、だからすべてのうたううたという日本語にちょうどあたっているのであっ....
「ベートーヴェンの生涯」より 著者:片山敏彦
が徹底的に取り扱われている。(目下の日本の作曲界に対しても、このベートーヴェンの
歌謡作曲についての分析の章が、いかにも多くの本質的教示を含んでいることを感じない....
「ベートーヴェンの生涯」より 著者:片山敏彦
に!」(Immer simpler)本質をいえ! 他は沈黙せよ! かくしてある
歌謡 Elegischer Gesang『悲歌』や、また最後の弦四重奏曲やの、あ....
「ベートーヴェンの生涯」より 著者:片山敏彦
eethoven, 1906.〕 ド・キュルゾン――『ベートーヴェンの歌曲および
歌謡集抜萃』(一九〇六年) Otto Jahn.――Leonore, Klavi....