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歓声
「歓声〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
歓声の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「深夜の市長」より 著者:海野十三
……」 ブレーキの前まで来ると、絹坊はうわーッとわが家の門へ辿りついたように、
歓声をあげて、中へ飛びこんだ。でも彼女の母親お照はまだ来ていなかった。しかし絹坊....
「鍵から抜け出した女」より 著者:海野十三
た。 賞金として銀二千ドル! 群衆は踊りのことも歌のことも、一時忘れてドッと
歓声をあげた。 「畜生! お前らに掴まってたまるかい」 僕は建物の陰で拳をにぎ....
「夜泣き鉄骨」より 著者:海野十三
間を、グッと掴んだ。―― 手応えはあった。 工場の屋根が、吹きとぶほど大きな
歓声が、ドッと下の方から湧きあがった。 だが、こっちは、右手一本で、熔融炉の鉄....
「恐怖の口笛」より 著者:海野十三
! 彼女は生れ変ったように溌剌として舞台の上を踊り狂った。 ウワーッ! という
歓声、ただもう大
歓声で、シャンデリヤの輝く大天井も揺ぎ落ちるかと思うような感激の....
「蠅男」より 著者:海野十三
それが見事蠅男の左腕の中程をキリリと締め上げた。 「さあ、どうだッ」 と帆村は
歓声をあげ、気を外さず麻縄の端を寝台の足に通して、それを支えに満身の力を籠めてえ....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
ったのをみて、大いにうれしかった。近ごろにないうれしさであった。下の町でもどっと
歓声があがる。うちの壕からも、子供や大人がみんな飛びだして、わあわあと大喜び。そ....
「海底大陸」より 著者:海野十三
部かネ」 「おお、クーパーの声だッ」 と、むこうでは、たいへん待ちかねたような
歓声をあげた。機関長シリンの声だった。 「おお、クーパー。たいへんなことになった....
「闖入者」より 著者:大阪圭吉
しにやり始めた。 が、今日は殆ど一日かかって、午後の四時頃、とうとう司法主任は
歓声を上げた。それは、もういままでに何度も何度も手に取って見ていた筈の、事件の当....
「三十年後の世界」より 著者:海野十三
博士だったのである。 艇内は、恐怖よりとつぜん歓喜《かんき》に変わって、どっと
歓声があがった。 「おお、ようこそ、毛利博士」 「ほう、やっぱりあんたじゃったか....
「火星探険」より 著者:海野十三
ちに待った小屋の扉が左右にひらかれた。前に集まっていた二十何人の友だちは一せいに
歓声《かんせい》をあげた。自動車は小屋の中から、がたがたと音をさせて外に姿をあら....
「四次元漂流」より 著者:海野十三
室内は夜が明けたように明るくなった。 「ほう、これは……」 川北先生が、思わず
歓声を発した。先生はこの研究室の豪華さにおどろいたのであった。部屋の広さは十坪以....
「流線間諜」より 著者:海野十三
面を穴の明くほどみつめていた。 「おお――」 と、そのとき彼は嬉しさのあまり、
歓声をあげたのだった。紙面にはあまり顕著ではないが、なにか緑色の文字らしきものが....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
りした理由があるときだけ、すなわち、理窟と法則とにかなったときだけである。一同の
歓声がしずまり、ふたたび静粛になったとき、彼は片腕を椅子の肘にもたせかけ、もう片....
「ドーヴィル物語」より 著者:岡本かの子
見出した。二人は掛けた。四方は森閑として居る。折々遠方でポロ競技場の馬群に浴せる
歓声が聞える。 ――私の性質に私の今までの仕事がぴったり合って居たと思って、小田....
「深夜の客」より 著者:大倉燁子
く聞えていた。 洋子はぞっとして、 「これだけ立派な証拠があったのに――」と、
歓声をもらした。 「先生、では、どうぞ、お願いいたします。私は死刑囚の依頼をやっ....