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正当性
「正当性〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
正当性の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「中国に於ける二人のアメリカ婦人」より 著者:宮本百合子
ックは「これ等二つのもの――理性と心の声は決して妥協できない」理性と心情とは互に
正当性を主張して「水掛論になる。正当な断案は下さない」と云って、そのまま次に進ん....
「今日の文学の展望」より 著者:宮本百合子
代の作者の主観は、少くとも或る人間的なものの歴史的主張の欲望に立って、その欲望の
正当性の抽象化した過大評価から作品のリアリティーを損ったのであった。今日において....
「十月の文芸時評」より 著者:宮本百合子
人団が「ただ君の情熱は中ぶらりんで方向がないね」といい、作者はその評言の社会的な
正当性を認めている。丁度その評言の真只中に全篇の終りは曲線を描いて陥りこんでしま....
「一九四六年の文壇」より 著者:宮本百合子
重治さんが「批評の人間性」という論文をかいています。民主主義文学の伝統にたいして
正当性をかいている平野謙、荒正人氏たちの論説を反駁し、書きぶりは、アクロバットめ....
「しかし昔にはかえらない」より 著者:宮本百合子
されている事業だから、特殊なえこひいきをして弁解になるものではないし、「立場」の
正当性ばかりで成立することでもない。それはそれとして自身の存在をたたかい、確立を....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
本質的に傲慢ではあり得ない。傲慢であることと、確信に充ち、自分たちの努力の方向の
正当性を信じている生活態度とはおのずから別ですもの。根本的に私はゴーマン人間では....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
又早ね、早おき※)。勿論冗談ですが。作家が益※世俗的生活面の単純化(質的のね)の
正当性を知らなければ、本当には成長的に生きてゆけなくなって来ています。衣類七割八....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
る作家ではなく生れついているわけですが、テーマのとらえかた、とらえられたテーマの
正当性、というか、そんなものへのよりかかりが或ときは生じていたと思う。失敗の部に....
「経済学及び課税の諸原理」より 著者:吉田秀夫
業の利潤が同一の比例において引上げられるであろうからである。
現在はこの記述の
正当性に対する例外の一つであるように思われる。戦争の終結が、以前に存在したヨオロ....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
い、そういう人たちは、この事件を、どう考えているんでしょう。それにいくらかでも、
正当性があるとでも思っているんでしょうか。」 「そこなんです、心配なのは。われわ....