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正教
「正教〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
正教の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「外套」より 著者:ゴーゴリニコライ
き消してしまった。 一八四〇年作 訳注 暦の別の個所をめくった――ロシア
正教の暦には各々その日に命名すべきクリスチャンネームが数個ずつ指定してあるからで....
「田舎教師」より 著者:田山花袋
んだんどうかなりますから……」 煙草を一服吸ってトンとたたいて、 「貴下はまだ
正教員の免状は持っていないんですね?」 「ええ」 「じゃ一つ、取っておくほうが、....
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
校である上野の音楽学校(之は多分に社会教育政策的意義を有った学校だ)にさえ邦楽の
正教授が出来上った。だがこうした教育の国粋化、つまり教育の半封建制的方向転換も、....
「カラマゾフの兄弟」より 著者:ドストエフスキーフィヨードル・ミハイロヴィチ
の修道院に現われたのはきわめて最近のことで、まだ百年にもなっていないが、東方の諸
正教国、ことにシナイとアトスには千年も前からあったとのことである。なお彼らの主張....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
るあひるの足跡の星形とを、彼らは混同するのである。
十三 彼の信仰
ローマ
正教の見地よりすれば、われわれはディーニュの司教を検校してみるの要を持たない。彼....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
祈っていられる所を見たばかりで、一人のジャンセニスト派の人が、ベテューヌ夫人が、
正教徒になられたことがあります。」
「ああ長老様、今初めて私は喪の鐘が耳にはいり....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
てきたほどの騒ぎをきたしたであろう。けれども、四、五の共和的王政派の人々は、この
正教的な社会のうちにはいることを特別に許されていた。ブーニョー伯爵も条件つきで迎....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
はお前を愛する! というのがわしの教理要領だ。だれでも愛を持ってるものはすなわち
正教派だ。アンリ四世の誓投詞では飽食と酩酊《めいてい》との間に神聖というものが置....
「アインシュタイン」より 著者:寺田寅彦
三十一にして彼は立って始めて本舞台に乗り出した訳である。一九一一年にはプラーグの
正教授に招聘され、一九一二年に再びチューリヒのポリテキニクムの教授となった。大戦....
「犬を連れた奥さん」より 著者:神西清
ツの人?」 「いいえ、あの人のたしかお祖父さんがドイツ人でしたわ。けれどあの人は
正教徒ですの」 オレアンダで二人は、教会からほど遠からぬベンチに腰かけて、海を....
「紅毛傾城」より 著者:小栗虫太郎
ちがう火光を外目にして、祈祷歌を、平然と唱え続けているのだ――それは沈厳な、希臘
正教特有の、紛う方ない水葬儀だったのである。 一つ二つ――そうして、甲板から投....
「光り合ういのち」より 著者:倉田百三
だったからだ。 彼女はホノルルでカトリックの教会に行っていた。ホノルルはローマ
正教の僧正が駐在しているのであった。 彼女は日曜毎に教会に行った。そしてよく私....
「ローマ法王と外交」より 著者:国枝史郎
といよいよ決心の臍を固めた。キリスト教は遥の以前から、東ローマ皇帝を戴くギリシャ
正教(東)とローマ法王を戴くローマ
正教(西)とに別れ、事毎に争っていたからである....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
Geek Orthodox(グリーク・オーソドックス) 和漢訳名 希臘教、
正教、あるいは阿爾多奪宗 あるいは一名 Eastern Church すなわち....
「グーセフ」より 著者:神西清
えば、風が鎖から抜け出す。……鎖から抜け出すって、一体風は獣かってことよ。」 「
正教徒はそんなふうに言うんですよ。」 「じゃ
正教徒ってのは、お前も同然物を知らね....