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「正貨〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

正貨の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
惜別」より 著者:太宰治
日本においても、いよいよ旅順総攻撃を開始し、国内も極度に緊張して、私たち学生も、正貨流出防止のため、羊毛の服は廃して綿服にしようとか、金縁眼鏡の膺懲とか、或いは....
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
った。これは後の話しだが、藩を廃して県となった際に、この藩々の紙幣は悉皆朝廷より正貨と引換えられた。その引換えの率は藩々の市価に依るものとせられたが、松山藩の紙....
ジーキル博士とハイド氏の怪事件」より 著者:佐々木直次郎
その野卑な周囲からさえぎってしまった。そこがヘンリー・ジーキルのお気に入りの男、正貨二十五万ポンドの相続者である人物の住居なのであった。 象牙のような色の顔を....
二都物語」より 著者:佐々木直次郎
られた。テルソン銀行の戸口にいる馬の番人が馬を曳いて逃走して死刑に処せられた。不正貨幣の鋳造者は死刑に処せられた。犯罪の全音域中の楽音を鳴らす者の四分の三は死刑....
人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
たる理由を説明するにあったのである。 もしも我国の通貨が即時には増加し得ない正貨のみからなっていたとすれば、七百万|磅《ポンド》というが如き金額を余分に貧民....
瘠我慢の説」より 著者:福沢諭吉
として、この敵方の人物を擯斥《ひんせき》せざるのみか、一時の奇貨《きか》も永日の正貨《せいか》に変化し、旧幕府の旧風を脱《だっ》して新政府の新|貴顕《きけん》と....
明治の五十銭銀貨」より 著者:服部之総
く信越関東にまたがる「世なおし一揆」を元年、二年にわたって激発させている。贋貨を正貨に引換えることを人民が要求するのは、旧藩の権利義務のいっさいが名目(版籍奉還....