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正道
「正道〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
正道の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「三右衛門の罪」より 著者:芥川竜之介
そのように卑《いや》しいものではございませぬ。どこまでも真《ま》ともに敵を迎える
正道《せいどう》の芸でございまする。わたくしはもう二三年致せば、多門はとうてい数....
「蠅男」より 著者:海野十三
に逃げていくところだったかも知れないのである。ここはどうしても怪人の跡を追うのが
正道であった。帆村は階段を転げ落ちるようにして、足袋はだしのまま裏口から、自動車....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
介抱したが、どうしても救うことが出来なかったという話も伝わっている。 程の弟に
正道という者があった。その名のごとく彼は正しい人間であったので、兄の非行を見るに....
「日本脱出記」より 著者:大杉栄
を出そうと約束していた近藤憲二、和田久太郎等のほかに、近藤栄蔵(別名伊井敬)高津
正道等と一緒に、週刊『労働運動』を創めた。前の二人は無政府主義者で、後の二人は共....
「心臓盗難」より 著者:海野十三
程度は、他の二つの関係によって決まる。この三角関係の実相調査こそ、本事件を解くの
正道だと考えた袋探偵は、隠しておいた無音オートバイにひらりと跨ると、さっきのクー....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
ろもろの重荷が充ちみちている。この地獄から脱出すべき唯一の途は、ただ踵をかえして
正道に戻り、正しき神の教に基きて、よき生活を営むことである。 無論死後の世界に....
「近藤浩一路氏」より 著者:芥川竜之介
近藤浩一路氏 芥川龍之介 近藤君は漫画家として有名であった。今は
正道を踏んだ日本画家としても有名である。 が、これは偶然ではない。漫画には落想....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
文芸と手を組むことをおぼえだした。そして勝手気儘な道をたどって行くようになった。
正道を逸れることがあっても何とも思わない。埒があれば埒を踏み越えて行く。文芸との....
「なよたけ」より 著者:加藤道夫
ない話ではないか。云わば我々|陰陽の道にたずさわる者は、そう云う迷える魂を、現の
正道に引戻してやろうと云うわけなのだ。 男10 (突然、立止って耳を澄まし)先生....
「怪異暗闇祭」より 著者:江見水蔭
八郎というのがあった。怪剣士として人から恐れられていた。 「小机源八郎のは剣法の
正道ではない。邪道だ。故に免許にはいまだ致されぬが、しかし、一足二身三手四口五眼....
「迷信解」より 著者:井上円了
のうえに力の及ばざることは天運のしからしむるところとあきらめ、おのおの正理を守り
正道をふみ、上天に恥じず、下地に恥じず、中人に恥じざる行いをなし、世はいかに暗黒....
「宝永噴火」より 著者:岡本かの子
からインテリの血は多少流れている。時代は徳川将軍綱吉の世で、寵臣柳沢吉保を用い、
正道はやや偏頗放縦に流れかけて来た頃だが、そのようなことは私には関わりがない。た....
「まあまあ居士の弁」より 著者:浅沼稲次郎
、実際の面に即した者と、二つの流れが出てきた。 思想的に行こうとするのは、高津
正道氏などがその側で、あの人達は、だんだん発展して、日本における最初の共産党事件....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
、当時の思想界の変動とともに急進派と合理派に分れる羽目になり、急進派の学生は高津
正道氏らを中心に暁民会を作り、暁民共産党に発展した。一方、私たちは北沢新次郎教授....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
人で、それまでは自分の力だけで、自分の工夫だけで齷齪していたのであります。まして
正道の信念を得た人の活動力は素晴しいものであります。それでは、自分だけの普通の力....