此の程[語句情報] » 此の程

「此の程〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

此の程の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
んこうかたる》でさっぱり音声が出ませんから、寄席《せき》を休む様な訳で、なれども此の程は大分咽喉加答児の方は宜《よ》うございますが、また風を引き風声《かざごえ》....
業平文治漂流奇談」より 著者:三遊亭円朝
に言訳が立つまい、今日のは手前が世辞で云ったのであろうけれども宜しくないことだ、此の程も噂に聞けば、友之助の留守には芸者や幇間《たいこもち》が遊びに来るのをよい....
赤外線男」より 著者:海野十三
ば斯うだ。 「予はかねて学界に予告して置いた赤外線テレヴィジョン装置の組立てを、此の程完成した。これは普通のテレヴィジョンと殆んど同じものだが、変っている点は、....
菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
の」 千「はい、御当家さまのお蔭で人参を飲みましたせいか、段々宜しくなりまして、此の程|病褥を離れましたと丹治がまいっての話でございますが、母が申しますに、其方....
怪談牡丹灯籠」より 著者:三遊亭円朝
、どうぞ只今もお願い申上げまする通りお暇の節にはお剣術を願われますまいか」 平「此の程は役が替ってから稽古場もなく、誠に多端ではあるが、暇の節に随分教えてもやろ....
霧陰伊香保湯煙」より 著者:三遊亭円朝
。それにまた蚕卵紙を蚕に仕立てます故、丹精はなか/\容易なものでは有りませんが、此の程は大分養蚕が盛で、田舎は賑やかでございます。養蚕を余り致しません処は足利の....
松の操美人の生埋」より 著者:三遊亭円朝
の半五郎は直ぐ様それへ出て参り、 半「宜うこそ入らっしゃいました、先ずこちらへ、此の程は誠に御無沙汰を致しました…よう今日はお野掛かね、遠乗で、大層白い馬に乗っ....
エトナ」より 著者:野上豊一郎
ていろいろ発明するところがあって、喜ばしかった。その喜ばしさは、道具部屋・楽屋が此の程度まで複雑なものになり、同時にそれが舞台の背景としていかに有効に使用された....
新らしき文学」より 著者:坂口安吾
理解できまい。 然し、上述の如き新らしさは尚末節にすぎない。そして我々の文学は此の程度の愚劣な末梢的新らしさによって毒されすぎた。 * 文学....
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
し旦那さま/\」 小「あい」 丈「あなたはお野掛けがお嗜でいらっしゃいましたが、此の程はさっぱり野歩きもなさいませず、河岸|端へもいらっしゃいませんが、些と御保....
あの世の入口」より 著者:知里真志保
大体においてその形を残している。土につけた段が、たとえ雑草に覆われていたにしろ、此の程度に形を残していることから考えても、比較的に近い時代まで使用に供されていた....