此れから[語句情報] »
此れから
「此れから〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
此れからの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
同困り者にして居た。杉苗でもとられると、見附次第黙って持戻ったりする者もあった。
此れから汁の実なぞがなくならずにようござんしょう、と葬式の時ある律義な若者が笑っ....
「お久美さんと其の周囲」より 著者:宮本百合子
さが湧き上った。 自分が受取ってかくして仕舞った二通の※子からの手紙の事も、又
此れから二月もの間自分の意志を焼く様な事許りを二人でするのだろうと思ったりして、....
「無題(一)」より 著者:宮本百合子
四月もくらして居たのだ。そして私はその間に不思議な所も見不思議な話もきいた。私は
此れからそれを書かなくては。そろそろ私は早くかえらなくては。あの時ローズは私の手....
「大いなるもの」より 著者:宮本百合子
き得たのは私一人のみかもしれない。 或る人々は、その様な事は誤った事だと、私の
此れから述べる事をひていするかもしれない。けれ共、私は自分の五官の働きを信じて疑....
「一条の縄」より 著者:宮本百合子
は運が好かったのだ。 さっきまで、彼の様に自分に深い恵みを垂れて居た神様は、
此れから先も、決して自分には辛くばかりは御あたりなさるまいと云う事を、段々彼は感....
「日記」より 著者:宮本百合子
ときいて変な心持がした。 此の元旦は、今までになかった心の経験をした。それは、
此れから先の一年に対して、つよい愛惜を感じたことである。今年はいつものように、努....