此方様[語句情報] » 此方様

「此方様〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

此方様の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
文七元結」より 著者:三遊亭円朝
、親の心配は一通りじゃアねえ、年頃の娘がぴょこ/\出歩いちゃアいけねえぜ、何んで此方様《こちらさま》へ来てえるんだ、こういう御商売柄《ごしょうべえがら》の中へ」....
真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
します新吉と申す不調法者、此地《こちら》へ参りましたが、雷鳴《かみなり》が嫌いで此方様《こちらさま》へ駈込んだ処が、お留守様でございますから泊《とめ》る訳にはい....
業平文治漂流奇談」より 著者:三遊亭円朝
るのと云って丁度金を送ったことはありゃアしねえ、大事な一人娘を何故親に無沙汰で、此方様《こちらさま》へ来て博奕《ばくち》同様な賭碁に書入れた、三百両と云う大金で....
政談月の鏡」より 著者:三遊亭円朝
「誠にもう何《なん》とも申訳はございません、貴方のお家《うち》へも済みませんが、此方様《こなたさま》でも命をお助け下さったのみならず種々《しゅ/″\》御心配を掛....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
の木の蔭に村の衆がまだ五六人、紙旗を青竹に結いつけて居る。 「ドウも御苦労さま、此方様でも御愁傷な」 と云う慣例の挨拶を交わして、其の群に入る。一本の旗には「諸....
敵討札所の霊験」より 著者:三遊亭円朝
居るのは心配じゃから、お前に此の事を話すのじゃ」 萬「こりゃアとんだ事で、何うも此方様の御恩を忘れてぷいと巡礼に成って、一体まア何処へ行く気でござりましょう」 ....
雪たたき」より 著者:幸田露伴
しが彼方様|其儘でござりましたので、……如何様にも私を御成敗下さりまして、……又此方様は、私、身を捨てましても、御引取いただくよう願いまして、然よう致しますれば....
松と藤芸妓の替紋」より 著者:三遊亭円朝
ら、だん/\零落いたして………親子の難儀を三八さんが可愛相と仰しゃって下さって、此方様まで御無理を願いに上って………お蔭様で親子の命が助かります、誠にお気の毒様....
霧陰伊香保湯煙」より 著者:三遊亭円朝
の「はい、御免なさいまし」 お瀧「何方でございますか」 くの「松五郎さんのお宅は此方様でございますか」 瀧「はい手前でございますが、何方からお出でゞす」 くの「....
旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
した湯川氏が手をださぬうちに扇の要《かなめ》をくるりと向けかえて、 「御同様に、此方様《こなたさま》からも御贈《おおく》りでござろうから、諸事節約、緊縮《きんし....
湯女の魂」より 著者:泉鏡花
きっと参りましょうよ、外ならぬ貴方様の事でございますもの。」 「どうでしょうか、此方様にも御存じはなしさ、ただ好い女だって途中で聞いて来たもんだから、どうぞ悪し....