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「此節〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

此節の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
姪子」より 著者:伊藤左千夫
居の様子や男女の風俗などに気をつけて見るのが好きだ。 兼鍛冶のとこへ往ったら、此節は忙しいものと見えて、兼公はもう鞴場《ふいごば》に這入って、こうこうと鞴の音....
特殊部落の人口増殖」より 著者:喜田貞吉
川部落創設許可の際の約束書に、「隣村萩原村慶長年暦御検地の砌、皮田の者三人之由、此節にては多人数に相成、野山等苅込にて、本郷一統迷惑に及び」云々とあるのを見ると....
鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
足痛にて御目にかゝり不申、失礼致候。其後御書面にも預候所、平臥中|故御無音申候。此節少々快方候、併他出致し兼候まゝ御無礼|仕候。此えり麁物ながら呈上(○蘭の絵ハ....
悪夢」より 著者:豊島与志雄
て碌に仕事に手もつかぬほどの次第に有之候晩にはいつも其許様のうわさを皆して申居候此節少しも御便りなく父上始め皆々心配につき御様子御知らせ下され度候これより追々暑....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
、オマエニ会主ヲシテクレロトイウカラ、ナッテクレロトイウ故ニ、ソレハヨカロウガ、此節ハ困窮シテ中々無尽ドコロデハナイカラ、断ワッテクレト云ッタラ、何ニシロ、オマ....
P丘の殺人事件」より 著者:松本泰
」 「エエ、本統にそうなの、私何だか心配で仕方がないのよ。そして不思議な事には、此節しげしげと、何処からか手紙が参りますの、その度に母さんは悲しそうに溜息をして....