此間中[語句情報] »
此間中
「此間中〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
此間中の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「黒髪」より 著者:近松秋江
はては悩ましいまでに不安に襲われてくる。 「女はいいあんばいに家にいるだろうか。
此間中から大阪などへ行っていて留守ではなかろうか。大阪には一人深くあの女を思って....
「足迹」より 著者:徳田秋声
余所行きのままで、茶の室へ来て坐った。 「へ、そうでござんしたかね。」と、母親は
此間中の疲れが出て、肩や腰が痛いと言って、座敷の隅の方に蒲団を延べて按摩に療治を....
「高浜虚子著『鶏頭』序」より 著者:夏目漱石
せま》らない小説である。「非常」と云う字を避けた小説である。不断着の小説である。
此間中|流行《はや》った言葉を拝借すると、ある人の所謂《いわゆる》触れるとか触れ....
「C先生への手紙」より 著者:宮本百合子
の目に痛く反射する其処いらの路を想像致します。御丈夫でいらっしゃいますでしょう。
此間中から、私の思って居る種々の事を申上度いと思って居りましたが、つい延び延びに....
「日記」より 著者:宮本百合子
深めたのだと云え、一面から云えば彼に私の期待はかけない、と云うことになったのだ。
此間中からの様子を見、彼の小ささを感じる。決して、大きい人間、或学究の第一人者に....