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武士は食わねど高楊枝
「武士は食わねど高楊枝〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
武士は食わねど高楊枝の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「「いき」の構造」より 著者:九鬼周造
き》も出た。「いき」のうちには溌剌《はつらつ》として武士道の理想が生きている。「
武士は食わねど高楊枝《たかようじ》」の心が、やがて江戸者の「宵越《よいごし》の銭....
「三浦老人昔話」より 著者:岡本綺堂
職で、釣って来た鯉や鮒はみんな特約のある魚屋へ売ってやることになっているのです。
武士は食わねど高楊枝などと云ったのは昔のことで、小身の御家人たちは何かの内職をし....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
い立った人が多いのであります。けれども、この貧窮組は生え抜きの平民でありました。
武士は食わねど高楊枝《たかようじ》、というようなことを言っておられぬ身分の者ばか....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
どうも、さもしい。お腹がすいた、お腹がすいたと、あまり繰返さないがよろしい。
武士は食わねど高楊枝とも言い、腹がへってもひもじうないと言う。それだのに…… ....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
という始末。おんなの悲鳴、子供の泣き声……中におおぜいの武士がまじっているのは、
武士は食わねど高楊枝などとは言わせない、皮肉な光景で。
もっとも、さむらいは、....
「議会見物」より 著者:佐藤垢石
なるかどうか。 議会の魚類はどれもこれも、物足りなさそうな顔をしている。でも、
武士は食わねど高楊枝というあんばいで、支那と戦っているのは、餌が欲しくてやってい....