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「武生〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

武生の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
栃の実」より 著者:泉鏡花
朝六つの橋を、その明方に渡った――この橋のある処は、いま麻生津という里である。それから三里ばかりで武生に着いた。みちみち可懐い白山にわかれ、日野ヶ峰に迎えられ、やがて、越前の御嶽....
幾度目かの最期」より 著者:久坂葉子
な雪のところがないかと云いました。別の一人が、 「タケオがいいよ」 タケオとは武生とかくんだそうで、米原の先、北陸線だそうです。私は其処へ行こうときめたんです....
源氏物語」より 著者:紫式部
る人たちもあちらへ移る用意の縫い物などを家ではできませんよ、狭くなっていてね。『武生の国府に』(われはありと親には申したれ)においでになっても、私はそっと行きま....
雪霊記事」より 著者:泉鏡花
一 「このくらいな事が……何の……小児のうち歌留多を取りに行ったと思えば――」 越前の府、武生の、侘しい旅宿の、雪に埋れた軒を離れて、二町ばかりも進んだ時、吹雪に行悩みな....
雪霊続記」より 著者:泉鏡花
て、分れて東西へ馳ります。 それが大雪のために進行が続けられなくなって、晩方|武生駅(越前)へ留ったのです。強いて一町場ぐらいは前進出来ない事はない。が、そう....
手仕事の日本」より 著者:柳宗悦
の県は優れた絹糸の産地としても名を得ました。 町として昔の面影を留めているのは武生であります。往来の中央に溝が流れて両側に並木が立つのは昔の町の風情であります....