武者所[語句情報] » 武者所

「武者所〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

武者所の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
嵐璃寛が貞任と袖萩の二役を勤めた。私が小屋へ這入った時は既に始まっていて、平山ノ武者所が玉織姫を口説いてから手にかけて殺す所であった。この平山は浅尾奥山という上....
私本太平記」より 著者:吉川英治
ものあらぬ流説にちがいないわ。――さような者を取締まるこそ、六波羅の任。まずは、武者所の者二名を調べにつかわす程にしておけい。騒々しいこと、由来、高時は大の嫌い....
私本太平記」より 著者:吉川英治
ここには、さきに宮中御産祈祷の件で、その真相調べのため、鎌倉から派遣されていた武者所の雑賀隼人、長井|遠江守。 そのほか、六波羅大番の小串三郎|則行、山本九....
私本太平記」より 著者:吉川英治
「さては。……さては、あのときの足利又太郎高氏か」 「そうです。いまは鎌倉殿の武者所にあって、足利ノ庄を留守に、この府内に住む又太郎高氏です」 「これは」 ....
私本太平記」より 著者:吉川英治
九州)の探題からも一、二報まいっております」 「そのために、評定所がある。まった武者所と政所もある。てばやく処置をとっておろうに」 「が、これまでの程度ならば、....
私本太平記」より 著者:吉川英治
めあった。 でなくてさえ、彼らは、上方における鎌倉軍の旗いろは知っている。――武者所や政所では、やっきとなって、 「東国勢は征くところで勝っている!」 と、....
私本太平記」より 著者:吉川英治
高ノ師直、佐々木道誉などの顔ぶれが加わっている。 ほかになお、重要な機関では、武者所 があった。ただ単に「窪所」ともいい――兵馬の権はここにある。天皇の一令....
私本太平記」より 著者:吉川英治
汰も聞いておらぬ。みかどへ降を乞うたものなら、すぐ左金吾(義貞)の沙汰なり窪所(武者所)の門触れが廻るはずだが」 「道誉の、またぞろな降参など、それこそ沙汰のか....
私本太平記」より 著者:吉川英治
がその本拠だった。 元々、上古の久米部の兵士の裔でもある。 中頃、後鳥羽院の武者所に勤番し、承久ノ乱にも宮方、元寇の乱にも、率先、国難にあたってきた。要する....
私本太平記」より 著者:吉川英治
分の方へ、都からのお使いが御到着なされました」 「はて、さきごろも見えられたが、武者所の三善殿か、長井殿か」 「いえ、このたびは、ご勅使にござりまする」 「ご勅....
随筆 新平家」より 著者:吉川英治
に、地方出の武人が番犬的に登用され、朝廷にも、院にも、常備軍がおかれた――それが武者所。 平ノ忠盛の長男|平太清盛(二十歳、後の太政入道)。遠藤盛遠(二十一歳....