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「武装解除〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

武装解除の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
武装せる市街」より 著者:黒島伝治
」 すゞはちらっと、指さゝれた方へ顔を向けた。 鉄条網を引っぱった柵の中に、武装解除をされた紺鼠の中山服の兵士達が、両手を後に縛られて、獣のように、呻いたり....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
の進発ともなった。半蔵は名古屋まで行ってそれらの事情を胸にまとめることができた。武装解除を肯じない江戸屋敷方の脱走者の群れが上野東叡山にたてこもって官軍と戦った....
光と風と夢」より 著者:中島敦
を約束して貰う。 しかし、マターファはおめおめと降伏するだろうか? 彼の一統は武装解除に甘んずるだろうか? マノノへ激励の書信をやるすべもない。 十三 独....
播州平野」より 著者:宮本百合子
く行雄のワイシャツ姿が見えた。 十五日から、ラジオは全国の娯楽放送を中止した。武装解除について、陸海軍人に対する告諭、予科練、各地在郷軍人に与うる訓諭、そうい....
前進のために」より 著者:宮本百合子
ならば、この戦争と革命とへの時期において、日本のプロレタリア文学運動を、敵の前に武装解除させるところの、明らかな右翼的逸脱への危険を示すものとなるであろう。 『....
婦人作家」より 著者:宮本百合子
十数年を経た。「すめらみことは」いでまさぬ太平洋戦争の敗北によって、日本の権力が武装解除されたとき(一九四五年)この「君死にたまうこと勿れ」は、新しい感動をもっ....
私たちの建設」より 著者:宮本百合子
百倍になっても表し切れない辛苦を齎らしているのである。 終戦と同時に、全軍隊の武装解除が行われた。軍需産業は直ちに閉鎖された。軍人は復員することになり、軍需産....
新しい卒業生の皆さんへ」より 著者:宮本百合子
お思いになりますか? 日本の権力者はしんから民主的になろうと努力しておりますか。武装解除した日本として、最後の正義として絶対平和のまもりてとして立つ決心をしてい....
それらの国々でも」より 著者:宮本百合子
な人々のこころもち。当時のドイツにみちていた男女のあらゆる種類の不満と悲しみを、武装解除させられたドイツの軍人たちの傷けられた名誉心と結合させ、ドイツ民族の名誉....
年譜」より 著者:宮本百合子
正午、天皇はラジオで日本の無条件降伏を宣言した。ポツダム宣言は受諾された。急速な武装解除が行われた。九月〔二〕日にミズリー艦上で降伏文書調印が行われた。 十月四....
安吾巷談」より 著者:坂口安吾
働きをしたものだ。あの三人の旦那方から聯想されることは、日本人が精神的にも完璧に武装解除したらしいナということで、志願兵はとにかくとして、徴兵でもして戦争をやろ....
火の扉」より 著者:岸田国士
んなことが起ろうと平気の平左右衛門だという手合いの、うようよしていることだつた。武装解除から以後の二月ほど、彼に民族の素質ということを考えさせた時期はなかつた。....
だいこん」より 著者:久生十蘭
から、そこへおかけ」 あたしは掛けながらでたらめをいった。 「うちでもいよいよ武装解除か。あのピストルは接収されるんでしょう。もう射撃会《ショッティング》にも....
三国志」より 著者:吉川英治
夏侯尚をつれ申した」 「蜀の将、陳式、虜となりしをお返し申す」 と、問答の上、武装解除された二人を、素速く交換すると、 「やッ」 とばかり声を合せて、自陣に....
三国志」より 著者:吉川英治
ついたときは、楽※、戴陵以下六十騎は、完全に捕虜となっていた。重囲を圧縮されて、武装解除を受くるの地位に立っていたのである。 孔明は、車から一|眄して、 「こ....