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歩人
「歩人〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
歩人の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
までいた。その堅い結び付きは、実際の戦闘力を有するものから、兵糧方、賄方、雑兵、
歩人等を入れると、千人以上の人を動かした。軍馬百五十頭、それにたくさんな小荷駄を....
「「迷いの末は」」より 著者:宮本百合子
して、その自立と天然の開花を追求した方向においては、疑いもなく明治、大正年代の進
歩人の意欲を正当に代表していたのである。 「厨房日記」における梶の見解、その見解....
「女の手帖」より 著者:宮本百合子
したという記事があった。若き率直さをほむべきかな。「選挙対策」に腐心して、一歩一
歩人民の真の必要から離れつつある政党の首領たちは、その一歩ごとに「生ける屍」となりつつある。 〔一九四六年一月〕....
「第四次元の男」より 著者:海野十三
たように思ったのである。それは例のことを思い出したからであった。戸山ッ原の夜の散
歩人に、わたくしの姿が見えなかったらしいあの夜の記憶が、戦慄とともに甦ってきたの....
「巴里のキャフェ」より 著者:岡本かの子
行くロン・ポアンの店が、妙に春に似合う。マロニエの花にも近いというので、界隈の散
歩人は入れ代り立ち代り少憩をとる。 「飴を塗った胡桃の串刺しはいかが?」 「燻製....
「西航日録」より 著者:井上円了
み、花に吟詠して楽しみつつ朝に至るのである。) 伯林即事 街灯如昼伯林城、散
歩人傾麦酒行、深夜往来声不断、夢余猶聴電車轟。 (伯林即事 街灯はまひるのごと....
「早稲田神楽坂」より 著者:加能作次郎
う気がするんだ。』と私は、あの人もあの人もと、折りから通り合せたいつもよく見る散
歩人を指した。 『なるほどみんな散歩に出て来たという感じだね。』と友達がいった。....