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歪形
「歪形〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
歪形の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
笹縁《ささべり》のようなものを浮き上げて編み込んだり、ひどく伸び縮みがして模様が
歪形《いびつ》にならないように、目立たないようにカタン糸を編み込んで見たりした。....
「艸木虫魚」より 著者:薄田泣菫
、貧乏な、頭痛持らしく額に筋を立てている青瓜を見る度に、あの蝋色の胡粉を散らした
歪形な頭の下に、せめて枕だけは柔かいのをあてがってやりたく思うことがよくある。 ....
「植物知識」より 著者:牧野富太郎
え、茎《くき》に互生《ごせい》している。その葉面《ようめん》は心臓形で左右不同の
歪形《わいけい》を呈《てい》し、他の植物の葉とはだいぶ葉形が異なっている。茎と共....
「落日の光景」より 著者:外村繁
な隆起は、却って無気味である。不安でもある。そうして胸部全体から言えば、いかにも
歪形の感じで、無慚である。 医師は妻の首根のあたりを押え、私の方に向いて言う。....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
けばぬるりと辷るし、暗くて狭くて、天井が低くて、息抜きも無ければ、上り湯もない。
歪形のペシャンコの亜鉛の洗面器が一つ放ったらかしで、豆電灯が半熟れの鬼灯そのまま....