»
歯みがき
「歯みがき〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
歯みがきの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「第四次元の男」より 著者:海野十三
に生れついたわたくしは、昨夜の恐ろしかりしことどもをついわすれ、起きるとそのまま
歯みがき道具と手拭とをさげて、洗面所へいった。 「やあ、今ごろ起きたのか。ばかに....
「街頭から見た新東京の裏面」より 著者:杉山萠円
って舶来のノートや鉛筆を買い始めたのは矢張り彼等学生であった。舶来の石鹸、香水、
歯みがき、ハンケチ等いうものを惜し気もなく買うのは彼等学生であるという。下宿屋で....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
新薬ノムトナオル散、ふたたび稲こきおやだま号、ナイス印万年筆、スメル香油、何とか
歯みがき、& whatnot。 「京城」 降りて行った亜米利加の女伝導師と、彼....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
が――また、その男だけのために悦ばれる種々の他愛ない日用品――タオル・しゃぼん・
歯みがき・小刀・靴下・その他・それぞれにリンピイの細工がほどこしてある――それか....
「銀座アルプス」より 著者:寺田寅彦
に時代の新人ではあった。 旧時代のハイカラ岸田吟香の洋品店へ、Sちゃんが象印の
歯みがきを買いに行ったら、どう聞き違えたものか、おかしなゴム製の袋を小僧がにやに....
「コーヒー哲学序説」より 著者:寺田寅彦
ーのようなぜいたく品は用いなかった。そうして牛乳に入れるための砂糖の壺から随時に
歯みがきブラシの柄などでしゃくい出しては生の砂糖をなめて菓子の代用にしたものであ....
「丸善と三越」より 著者:寺田寅彦
時にP君はこんな事を言った。「書物は精神の外套であり、ネクタイでありブラシであり
歯みがきではないか、ある人には猿股でありステッキではないか。」こう言われてみれば....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
って何か弁じ立てていた。それは方々を渡り歩く香具師《やし》の歯医者で、総入れ歯や
歯みがき粉や散薬や強壮剤などを売りつけていた。
ファンティーヌはその群集の中に....
「旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
くなく抜いてくれる家があるというのでいったら、小さな家で、古い障子を二枚たてて、
歯みがきを売っている汚いおじいさんが抜いてくれた。大きな樹《き》のうれに、小さい....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
小姓は、黒ぬりのお盥《たらい》を奉じている。
あとの一人は、八寸の三宝に三種の
歯みがき――塩《しお》、松脂《まつやに》、はみがきをのせて、お嗽《すす》ぎを申し....
「海に生くる人々」より 著者:葉山嘉樹
にするように、「とも」へ頼みに行くことにしようではないかと「ならずもの」どもは、
歯みがき楊子《ようじ》をくわえながら相談した。 「それは願うまでもなく至当の事じ....
「ペンネンネンネンネン・ネネムの伝記」より 著者:宮沢賢治
いやなものは向うの荒物《あらもの》屋に行きました。その荒物屋というのは、ばけもの
歯みがきや、ばけもの楊子《ようじ》や、手拭《てぬぐい》やずぼん、前掛《まえかけ》....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
って、やれやれといかにものーのーしてお風呂に入って、いい心持で煙突のあっちにある
歯みがきのコップをとろうとしたの、半分眠ったようなうっとりで。そしたら、自分の腕....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
て今前のところがひどい有様になっているのよ。顔ちがいがするほどよ。シャンプーとか
歯みがきとか、要心ね。あなたは普通のシャボンで髪洗っていらっしゃるのでしょう? ....
「楽しいソヴェトの子供」より 著者:宮本百合子
ルミニュームのお皿を洗うことも教えてくれた。 ――フフフフフ。 ミーチャは、
歯みがき粉のアブクを口から垂らしながら思い出し笑いをした。 あすこに「赤い毛の....