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「死亡診断書〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

死亡診断書の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
三人の双生児」より 著者:海野十三
く心臓病で寝ていたということにして置きますから……」 といって、その旨をすぐに死亡診断書に認めてくれた。 「ああ助かった――」 と妾はそこで始めて胸を撫で下....
愚人の毒」より 著者:小酒井不木
ですよと大声でお言いになりました。それから死体をちょっと診て、すぐさま家に帰り、死亡診断書をお書きになりました。病名のところに明らかに亜砒酸中毒としてありますの....
途上の犯人」より 著者:浜尾四郎
全く絶望の状態にありました。 妻の涙の中に、ひろ子はついに息を引き取りました。死亡診断書には急性肺炎と書いてあったと思います。誰も怪しむ者はありません。ささや....
爆弾太平記」より 著者:夢野久作
酌で、羽化登仙しかけているところへ、友吉の屍体を担ぎ込んで、何でもいいから黙って死亡診断書を書いてくれと云うと、鶴髪童顔先生フラフラの大ニコニコで念入りに診察し....
土鼠と落盤」より 著者:黒島伝治
。」 医者は答えた。武松は忽ち元気を横溢さした。 「じゃ、先生、この森と柴田の死亡診断書にゃ、坑内で即死したと書いて呉れますね。」 「わしは、坑内に居合さなか....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
でなかった彼の心臓へ致命的に影響したのだと、倶楽部の医者が啣え葉巻で走り書きした死亡診断書にありました。あとの私のことは多分あなた方のほうが詳しいくらいでしょう....
生と死との記録」より 著者:豊島与志雄
くことにした。「大正六年十月二十一日午後一時四十五分死亡、重症消化不良症」という死亡診断書を私は医局から貰った。 俥屋が来た。知っている主人も来た。主人に死去....
深夜の電話」より 著者:小酒井不木
命保険金を詐取する目的で、この毒をのみ、死んだように見せかけて、医師をあざむき、死亡診断書をとって保険金を貰い、自分は後に生きかえって、その金で栄華な暮らしをし....
仲々死なぬ彼奴」より 著者:海野十三
。親族連中が一致団結して事に当っているのもおかしいと言えば言えないこともないし、死亡診断書を書いたN博士だって、何か動機があれば、インチキ証明書を書かぬとは言え....
私はかうして死んだ!」より 著者:平林初之輔
ちゅう話じゃから、わしもくわしいことはよう知らんが、肺病じゃちゅうこった。医者の死亡診断書もここへきとる」 「その診断書をちょっと拝見できませんか?」 「お易《....
三稜鏡」より 著者:佐左木俊郎
った。 =暗転= 「――そんなわけで、私が手にかけて殺したわけではなく、医者の死亡診断書の通りなので御座いますが、その髪を抜いたり眉毛を抜いたり、その上に八つ....
美人鷹匠」より 著者:大倉燁子
ょうか、あるいは立ち合って頂いても結構ですが――」 と言葉を濁した。 医者が死亡診断書を書くのを拒んだのも当然だった、やがて判明したところによると、ある恐し....