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死因
「死因〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
死因の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「馬の脚」より 著者:芥川竜之介
《どうじん》病院長|山井博士《やまいはかせ》の診断《しんだん》に従えば、半三郎の
死因は脳溢血《のういっけつ》である。が、半三郎自身は不幸にも脳溢血とは思っていな....
「生きている腸」より 著者:海野十三
来て、それとはじめて知ったのだ。彼の死体はもうすでに白骨に化していた。 吹矢の
死因を知る者は、誰もなかった。 そしてまた、彼が残した「生ける腸《はらわた》チ....
「鍵から抜け出した女」より 著者:海野十三
情のため、領事が暗殺されたことを発表しかねたので、駆けつけた副領事の計いで、即時
死因を脳溢血とし一般に知れわたることを防いだ。ただ証拠としては、特別の形をもった....
「白蛇の死」より 著者:海野十三
た。お由の屍体は直ぐに大学病院に運ばれて解剖に附されたが、其処からは何等犯罪的な
死因は得られず、或いは一種の頓死ではないかとさえ言われたが、屍体|損壊の点から見....
「赤耀館事件の真相」より 著者:海野十三
蘇生して、元の身体に回復しましたが、兄の方は遂に息を吹きかえしませんでした。その
死因は、たしかなこととて判らないのですが、心臓麻痺らしいという見立てでありました....
「電気看板の神経」より 著者:海野十三
され、剖検された。結果としてその早暁二時と三時との間に殺害されたことが判明した。
死因は刺殺で、刃物は美事に心臓に達している。尚死の前後に暴行をうけた形跡が存在し....
「赤外線男」より 著者:海野十三
バッグから探し出したフィルムの焼け屑だ。あれは一体何だ。あれが判明すると、婦人の
死因は勿論、身許まで解ることだろう。 赤外線男に関係あるかどうかは二段として、....
「ゴールデン・バット事件」より 著者:海野十三
うだ。屍体解剖の結果、それは十分に証明されたが、しかしあのモルヒネ中毒は彼の直接
死因でないことが証明された」 帆村は、そこで又一本のホープを摘みあげた。 「と....
「柿色の紙風船」より 著者:海野十三
遺棄されてあった。其の他に持ちものはない。屍体は即日解剖に附せられたが、この男の
死因は主として飢餓によるものと判明した。尚屍体の特徴として、左|肋骨の下に、著し....
「三人の双生児」より 著者:海野十三
」 と女史は現場を検分しながら沈痛な面持をして云った。 「奥さんは、真一さんの
死因が何であるとお思いなんでございますか」 さあそれは妾の知ることではなかった....
「少年探偵長」より 著者:海野十三
体の恰好にそそがれた。 ピストルで心臓のまん中を見事に撃ちぬかれたのが、老人の
死因だった。老人は声もたてずに死んだのであろう。 ピストルは老人の胸に向けられ....
「金属人間」より 著者:海野十三
長戸検事です」 検事ははじめて声をかけた。 「検事! ふーン。お三根《みね》の
死因はわかりましたか」 博士はひややかに聞く。 「わかりました。頸動脈《けいど....
「地獄の使者」より 著者:海野十三
が分った。 「検事さん。この先生の死んだのは大体昨夜の十一時から十二時の間だね。
死因は目下不明だ。終り」 たったそれだけのことをいい終ると、古堀医師は、部屋の....
「白光」より 著者:井上紅梅
かった。死体の引受人もないから県の役人が立会って検屍の上、地保に渡して埋葬した。
死因は至っては当然問題ではない。死人の衣服を剥ぎ取ることはいつもあることで、謀殺....
「人体解剖を看るの記」より 著者:海野十三
った。第一、少年は、依然として穏かに睡っているような顔をしているのである。少年の
死因を親しく検べて呉れるこの警察医に、心から感謝の意を表わしているようにも見えた....