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死闘
「死闘〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
死闘の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
ところまで往って引き返したうえ、「わが|天母生上の雲湖《ハーモ・サムバ・チョウ》
死闘記」などと空々しいものを発表する、許しがたい売名漢ではないのか。ダネックも、....
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
底原を見るともう一組だけが残っていた、と、その一組が突然格闘を始め、怪物対人間の
死闘であったが、人間は怪物の敵ではなかった。忽ち人間の方は、怪物にのされてしまい....
「蠅男」より 著者:海野十三
くれるように頼んでみたけれど、この際のこととて、それもあっさり断られてしまった。
死闘宣言 帆村探偵は、彼をしきりと慰めてくれる正木署長とも別れ、ただひとり附近....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
ざまざと一目で頷けるものが残されていた。のみならず、その相貌は実に無残をきわめ、
死闘時の激しい苦痛と懊悩とが窺われるのだった。が、しかし、気管中にも栓塞したらし....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
く。しかし、蛮煙瘴雨に馴れたこの自然児も、わずか十ヤードほどゆくのに二、三時間も
死闘を続けるのでは、もうへとへとに疲れてしまった。一本の、馬蔓の根がとおい四、五....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
十マイルばかりのところ。さだめし、向うも上陸隊がでて、この隊と競うだろう。風雲も
死闘もそのうえの事と、いよいよ二十台の犬橇が氷原を走りはじめたのである。 鯨狼....
「真田幸村」より 著者:菊池寛
者を召連れて、越前勢の傍より真田勢を釣瓶打にすべしと命じた位である。 真田勢の
死闘の程思うべしである。 幸村は、三つの深手を負ったところへ、この鉄砲組の弾が....
「応仁の乱」より 著者:菊池寛
が東西に分れた所以のものは、射利の目的と云うよりは寧ろ武士の義である。故に必死の
死闘を試みる相手でなく、不倶戴天の仇敵でもない。和議を結んで各領国に帰ってその封....
「金属人間」より 著者:海野十三
になって、博士にとびついていった。 大乱闘《だいらんとう》になった。ものすごい
死闘《しとう》であった。金属Qの方が優勢《ゆうせい》になった。かれは、どこから出....
「爆薬の花籠」より 著者:海野十三
泡だ。 ああ帆村探偵は、いかにして、このX塗料を守るであろうか。 洋上の
死闘 「早くその箱をこっちへ出せ。なにをぐずぐずしとる!」 トラ十は、こわい顔....
「地球要塞」より 著者:海野十三
上、武器をとって立ち上らなければならないのだ。そして、世界史始まって以来の最大の
死闘が、この地球上に展開されるであろう。そのへんの覚悟は、して置いて貰いたい」 ....
「火星兵団」より 著者:海野十三
、ただ一台の大空艇めがけて、おそいかかったのである。
火星人対最後の人間の空中
死闘だ!
火星人が勝つか、地球人類が勝つか。
空中において、いよいよ最後の運....
「幽霊船の秘密」より 著者:海野十三
いまや全身の力を傾けて風浪と闘うのであった。 死んだような洋上 乗組員の
死闘は、夜明までつづいた。 さすがの風浪も、乗組員のねばりづよさに敬意を表した....
「くろがね天狗」より 著者:海野十三
敗った。――逃げるな!」 と、なおも勢いこんで切り込んでゆく。 すると、その
死闘の場より、ものの半町ほども距たらぬ軒端に、搦みあった別の二つの人影があった。....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
滅を叫ぶ興奮から岩礁はいやが上にも情熱の火を燃やす。遠空にかすむ火山の円錐がこの
死闘を静かに見おろして煙を噴く。 鶴見はその画の中に、人生における情熱と冷酷な....