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残刻
「残刻〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
残刻の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「阿部一族」より 著者:森鴎外
ために残しておきたいことは山々であった。またこの人々を自分と一しょに死なせるのが
残刻《ざんこく》だとは十分感じていた。しかし彼ら一人一人に「許す」という一言を、....
「虞美人草」より 著者:夏目漱石
をむいて、すたすた歩き出す」 小野さんは、ここまで未来をこしらえて見たが、余り
残刻《ざんこく》なのに驚いて、また最初から出直そうとして、少し痛くなり掛けた※《....
「夢十夜」より 著者:夏目漱石
ようと焦《あせ》るけれども、どこも一面に塞《ふさ》がって、まるで出口がないような
残刻極まる状態であった。 そのうちに頭が変になった。行灯《あんどう》も蕪村《ぶ....
「まぼろし」より 著者:国木田独歩
イ。』 『白馬とは違いますよ、ハハハハハハ』と、自分はふと口をすべらした。何たる
残刻無情の一語ぞ、自分は今もってこの一語を悔いている。しかしその時は自分もかれの....