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「段位〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

段位の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
オリンポスの果実」より 著者:田中英光
きわ》めもできぬ素早さで算盤をひったくり、次いで、階段を、大股《おおまた》に、三段位ずつ飛びあがって、頂辺《てっぺん》のガアデン・ルウムに入ろうとすると、ぴった....
赤耀館事件の真相」より 著者:海野十三
昇って来ました。麻雀聯盟の委員長である賀茂子爵の鶴のような痩身の隣りには、最高の段位を持つ文士樋口謙氏の丸まっちい胡桃のような姿を見かけました。五月藻作氏と連れ....
青服の男」より 著者:甲賀三郎
並べなんていったのは昔の話で、今では高木名人考案の縦横十五線の新連珠盤が出来て、段位も段差のハンディキャップも確立するし、国技として外国に紹介するには最もいゝ競....
オンチ」より 著者:夢野久作
士は相手が自分を殺すような乱暴者でない事を確信していたらしい。同時に自分の柔道の段位にも、相当の自信を持っていたらしく、イキナリ真正面から又野を突き退けてデッキ....
油絵新技法」より 著者:小出楢重
る事も結構だが、どうも鮮明を欠く嫌いがある。最も朝刊の小説の方では挿絵の画面が三段位いを占領しているから相当がまん出来るが、夕刊の二段ではどうも網目版は見劣りが....
大切な雰囲気」より 著者:小出楢重
る事も結構だが、どうも鮮明を欠く嫌いがある。最も朝刊の小説の方では挿絵の画面が三段位いを占領しているから相当がまん出来るが、夕刊の二段ではどうも網目版は見劣りが....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
が、その頃までにどんなに世間は変っているでしょう? 去年の十二月から今日までに三段位に変ったそうですから。二年こもって暮すと仙人めいてしまいますね。でもね、世界....
剣侠」より 著者:国枝史郎
刀、木刀、槍、薙刀、面、胴、籠手の道具類が、棚に整然と置かれてあり、左の板壁には段位を分けた、漆塗りの名札がかけてあった。 塵もとどめぬ板敷は、から拭きされて....
九段」より 著者:坂口安吾
い。棋士たちの間には新聞社私製の九段が何だ、と云う反旗を示す者があるにしても、九段位争奪戦というものがあって、当人もそれに参加して争って負けた以上は九段が何だと....
食道楽」より 著者:村井弦斎
|側《かわ》詰《つ》めてその上へ塩を沢山詰めて、また氷を入れて塩を詰めて三段か四段位にして茶筒の頭だけ少し出しておきます。それから厚い毛布《けっと》かフランネル....
民芸の性質」より 著者:柳宗悦
ました。ものが美しい時、人々は「美術的」という字を用いません。工藝は実用と交る一段位の低いものに考えられているからです。 かかる趨勢を要約すると、人々が尊んだ....
新古細句銀座通」より 著者:岸田劉生
/\の評判であった。定まった階段というものがなく、道が坂になっていて、途中二、三段位のゆるい階段が所々にあるきりで、自然と階上に行ってしまうという趣好が歩道にあ....