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殺ぐ
「殺ぐ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
殺ぐの前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「吉原新話」より 著者:泉鏡花
ちゃ不可ません。何だかお顔の色が悪い。) (そうですかね。)とお蘭さんが、片頬を
殺ぐように手を当てる。 (ねえ、貴方、お話しましょう。) (でも……) (ですが....
「暗黒公使」より 著者:夢野久作
ていた自分自身をやっとの事で発見しました。そうしてそのなつかしい日本民族の勢力を
殺ぐべき事業のために、残忍非道なる無頼漢の命を奉じて出て来た今度の旅行が、如何に....
「貝の穴に河童の居る事」より 著者:泉鏡花
望むかの。まさかに、生命を奪ろうとは思うまい。厳しゅうて笛吹は眇、女どもは片耳|
殺ぐか、鼻を削るか、蹇、跛どころかの――軽うて、気絶……やがて、息を吹返さすかの....
「唄立山心中一曲」より 著者:泉鏡花
した。が、※と燃えてる松明の火で、おくれ毛へ、こう、雪の散るのが、白い、その頬を
殺ぐようで、鮮麗に見えて、いたいたしい。 いたいたしいと言えば、それがね、素足....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
るまい。市に地下鉄が出来てから、この「闘牛場へいそぐ人の河」なる古儀に幾分気分を
殺ぐものがあるとは言え、それでもまだ、この日、支那青の空に火のかたまりの太陽が燃....
「ジロリの女」より 著者:坂口安吾
いるからこそ、見るに見かねて、いえ、やむにやまれぬオセッカイ。ほんとですとも。毒
殺ぐらい覚悟の上で、いえ、失言ではありません。坊主と医者てえものは気が許せません....
「スポーツ・文学・政治」より 著者:坂口安吾
ったんだ。日本人の失敗だ。日本人は革命をやってもまだダメな国民なんだ。せいぜい暗
殺ぐらいしか出来ない。農地解放という与えられた革命すらできないくらいの国民なんだ....
「街はふるさと」より 著者:坂口安吾
毎日々々が幸福で、たのしく、不平を忘れていられましたとネ。甘えてやがら。元々、自
殺ぐらい甘ッたるいことはないがさ。あたりまえだ。一番人生の甘えん坊が、自殺するの....
「粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
奴もあれば有るものだ、飛びながら抜きやアがッたが、刀尖が己の髷へ当って手拭ぐるみ
殺ぐというのは、刀剣も善いのだろうが、何のくれえの腕前だか知れねえ」 重助「おゝ....