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「殺人罪〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

殺人罪の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
空中墳墓」より 著者:海野十三
ありながら一向それをしようとはしなかった。松井田は極く若い青年時代にある事情から殺人罪を犯している身の上だった。いま名乗って出れば、松風号の失跡について、なにか....
疑問の金塊」より 著者:海野十三
貴い名前が附けられている。―― 黄金を王水に溶かしたのは私ではない。それは今、殺人罪で警察に監禁せられているカンカン寅の仕事だ。彼奴はそれを、あの海岸通の古い....
蠅男」より 著者:海野十三
鎮の上に、自らの指紋がついているのに気がついて、もう何を云っても脱れぬところと、殺人罪を覚悟したのであろうか。それとも何か外に、喋りたくない原因があったのであろ....
地獄の使者」より 著者:海野十三
」 「既に死んでいる者を射撃した。これは死体損壊罪になる可能性はあっても、決して殺人罪ではないですね。ご苦労さまです」 「あなたは兄さんを消音装置のあるピストル....
一九五〇年の殺人」より 著者:海野十三
ラバラ屍体も二、三十分のうちに、元のピンピンした身体に縫いあげられる世の中では、殺人罪が流行りすぎてイカン」 そのとき扉が開いて、警官が顔の色を変えて入って来....
不思議なる空間断層」より 著者:海野十三
、もう一度云うとこうだ。君に例の夢の中の殺人事件について話をした。ところが乃公は殺人罪で刑務所に入れられてしまったのだ。その刑務所へ君はしばしば訪ねてくれたでは....
探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
水沢はなぜあの芸妓を殺したのであろう。他愛もない痴話喧嘩の果てに、思いもつかない殺人罪を犯したので、かれもおどろいて入水したのではあるまいか。泳いで逃げたか、覚....
科学時潮」より 著者:海野十三
っても別に死せず、唯「緑の汚点」として発見せられた緑汁の流出があるばかりである。殺人罪といったような不道徳を怪人が解せなかったのも、抑々植物には情感のないことを....
壁の眼の怪」より 著者:江見水蔭
免れるには、見たという他郷の人を、殺害すればよいというのであった。こうした場合の殺人罪は、この里では黙認されているのであった。すでにある時代の女は、毒草をひたし....
夜光虫」より 著者:織田作之助
豹吉は拍子抜けした。何かすかされた感じだったから、もう一度声をはげまして、 「殺人罪です、すぐ送局して下さい。覚悟はしています」 と、言った。 「まア、その....
透明人間」より 著者:ウェルズハーバート・ジョージ
そいつはこまるよ、きみ。そんなものをふりまわして、相手が運わるく死んでみたまえ、殺人罪になってしまうよ」 「へっへっへ、そんなことは心えていますよ。やつを殺して....
鉄の処女」より 著者:大倉燁子
ませんか、そこで密かに毒殺して、その罪を蔭の男、即ちお兄さんに塗りつけ、こんどは殺人罪で永久にこの世から葬り去ろうという計画だったのでございましょう。恐しい人で....
むかでの跫音」より 著者:大倉燁子
す事なら、何でもやってみたいんですが――』 『出来ますとも。そしてついでに、その殺人罪を犯して逃げて去った、卑怯な若い男のその後の消息をも合せて調べてみてはどう....
美人鷹匠」より 著者:大倉燁子
様も松吉も死んでしまい、私も生きている気もなくなりました。せめてもの罪ほろぼしに殺人罪を引受け、死刑にして頂き度かったのでございます」 法曹界きっての敏腕家松....
消えた霊媒女」より 著者:大倉燁子
持になっている私を憐れんで下さい。一時の感情とはいえ譫言のような言葉に興奮して、殺人罪まで犯すようになった自分の愚さに思い至ると、全身恥と悔のために冷汗をかきま....