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殺生禁断
「殺生禁断〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
殺生禁断の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「神社合祀に関する意見」より 著者:南方熊楠
る神職をして破壊主義の発生を妨遮せしめんとするは、娼妓に烈女伝を説かしめ、屠者に
殺生禁断を主張せしむるに異ならず。 むかし隋の煬帝《ようだい》、父を弑し継母を....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
てあったからです。なぜ堰き止めたかというと、むかしは御留川となっていて、ここでは
殺生禁断、網を入れることも釣りをすることもできないので、鯉のたぐいがたくさんに棲....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
ませたい。いずこの海辺にも漁業と採塩とに御停止と申すことはない。もっとも、海辺に
殺生禁断の場処があるように、山中にも留山というものは立て置かれてある。しかし、そ....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
、五歳。
それをいいことにして、おつきの者の諫《いさ》めるのもきかずに、はては
殺生禁断の二見ヶ浦へ毎夜のように網を入れては、魚籠《びく》一ぱいの獲物に横手をう....
「鐘ヶ淵」より 著者:岡本綺堂
の休息所として隅田川御殿というものが作られていたそうである。それが五代将軍綱吉の
殺生禁断の時代に取毀されて、その後は木母寺または弘福寺を将軍の休息所にあてていた....
「かくれんぼ」より 著者:斎藤緑雨
の労を煩わせば姉さんにしかられまするは初手の口|青皇令を司どれば厭でも開く鉢の梅
殺生禁断の制礼がかえって漁者の惑いを募らせ曳く網のたび重なれば阿漕浦に真珠を獲て....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
日から十五日の間に取って居るです。取るのは鉄砲で殺すのですが、しかしチベットには
殺生禁断の場所が沢山あってその場所には殊にまた沢山|麝鹿が居るです。
私の住ん....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
の神域です。――ですから、また、ごらんなさい。神苑のうちの樹木折るべからず、鳥獣
殺生禁断のことという禁札が立ててあるではありませんか。その中で、お掃除役を奉仕す....
「大岡越前」より 著者:吉川英治
したが、どこでわかれてしまったか、かれの姿は前にも後にも見えなかった。 久しい
殺生禁断で、河岸すじの稼業はあがったりである。魚鳥の禁令は、犬ほどではないが、川....