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母じゃ
「母じゃ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
母じゃの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「捨児」より 著者:芥川竜之介
があった。
「いえ、一昨年|歿《な》くなりました。――しかし今御話した女は、私の
母じゃなかったのです。」
客は私の驚きを見ると、眼だけにちらりと微笑を浮べた。....
「虞美人草」より 著者:夏目漱石
いか」 「僕の母は偽物《にせもの》だよ。君らがみんな欺《あざむ》かれているんだ。
母じゃない謎《なぞ》だ。澆季《ぎょうき》の文明の特産物だ」 「そりゃ、あんまり…....
「光の中に」より 著者:金史良
苦しそうに悲鳴を上げながら、 「違うんだよ、違うよ」と喚いた。「朝鮮人なんか僕の
母じゃないよ、違うんだよ、違うんだよ」 男達が中にはいってようやく二人をひき放....
「照葉狂言」より 著者:泉鏡花
めて、 「私はね、……親。」 「親ちゃん!」 「あい。おほほ。」 「親ちゃん、継
母じゃあないの。え、継母は居ないのかい。」 憂慮しければぞ問いたる。小親は事も....
「アド・バルーン」より 著者:織田作之助
夜浜子を見た時のいい母親だという眼でみるほど、私はもう甘くなかった。なんだい、継
母じゃないかという眼で玉子を見て、そして、大宝寺小学校へ来年はいるという年ごろの....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
」 「待て待て、それよりは、このばばと、又八の縁故を先に聞け」 「わしは、又八の
母じゃが、それがどうぞしたか」 「では、おのれは、西瓜売りの又八の母か」 「何を....
「三国志」より 著者:吉川英治
「先生、何を疑いますか」 「徐庶の母なら、わしも知っとる。あの婦人は、世にいう賢
母じゃ。愚痴な手紙などよこして子を呼ぶような母ではない」 「では、偽書でしたろう....