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母島
「母島〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
母島の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「無人島に生きる十六人」より 著者:須川邦彦
だから、太平洋の鯨もたまらない。 一八二三年に、そのアメリカ捕鯨船が、小笠原の
母島を発見した。小笠原島には、いい港がある。年中寒さしらずで、きれいな飲料水がわ....
「荒磯の興味」より 著者:佐藤惣之助
舟を出して、そういう荒磯の底を覗くと、魚の生態というものがよく解る。私は小笠原の
母島から父島へかけて、三週間ばかり磯釣をした時に、透明度の高い海底をよく覗いて、....
「昭和遊撃隊」より 著者:平田晋策
。 小笠原島には、わが聯合艦隊の二百隻の軍艦、駆逐艦、潜水艦、特務艦が、父島、
母島、兄島、青島と、島々の岩のかげに、しのんでいるのだ。 父島の要塞は、みどり....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
ように見えるのである。) ここに攀躋するや、悪道険峻、満身汗を流し、昨冬小笠原
母島を跋渉せるときを想出す。高所に達して一望するに、四面みな山、その間に海水を挟....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
「あれか、船島は」 はや間近に見えて来た島影を指して訊ねた。 「いえ。あれやあ
母島の彦島でございます。船島は、もう少し行かないと、よくお分りになりますまい。彦....
「随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
ただ寒さにふるえ上がるばかりだったが、雲間のこぼれ陽が映すと関門の海峡一帯から、
母島の彦島、そのすぐ東岸を少し距てて巌流島が見られ、連絡船の影だの起重機の鉄骨だ....